王国崩壊の予兆?ロンドン塔から消えた1羽のワタリガラス

動物
(Credit: The Tower of London)

イギリスのロンドン塔は、飼っているワタリガラスの1羽が行方不明になったと報告しています。

ロンドン塔では一定数のワタリガラスが常に飼育されており、古い言い伝えでは、カラスの数が6羽未満になるとイギリスは崩壊するとされています。

行方不明の1羽が戻らない場合、残るカラスの数は7羽となります。

 

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数週間前に姿を消したのは「メルリーナ (Merlina)」という名前のメスです。

メルリーナは、飼育員や観光客から「女王」とも呼ばれていた人気のカラスでした。

 

 

ロンドン塔のレイヴンマスターであるクリストファー・スケイフ氏は、BBCの番組に出演し、メルリーナの失踪について次のように説明しています。

 

「メルリーナは自由奔放なカラスで、塔を離れることで知られています。彼女は通常であれば戻ってきますが、今回はそうではありませんでした」

 

メルリーナは2020年のクリスマスの直前に姿を消し、現在に至るまで戻ってきていません。

スケイフ氏は、「メルリーナは死亡したと推定される」と結論づけたうえで、「現在ロンドン塔にはワタリガラスが7羽おり、このうちの6羽は法令に基づくものです。また予備のカラスもいるため問題はありません」と述べ、言い伝えを心配する人に対し、落ち着いた行動をとるよう促しています。

ロンドン塔によると、今のところメルリーナの空席を埋める計画はないものの、繁殖プログラムが継続して行われるということです。

 

ロンドン塔でのワタリガラスの飼育は、「駆除すると王国が滅びる」という予言を信じたチャールズ2世によって始められたとされています。

 

 

 


 

 

かなで
かなで

レイヴンマスターはワタリガラスを専門で飼育するんだって

せつな
せつな

私の職業はレイヴンマスターです、とか言ってみたい……

 

Reference: The Tower of London,The Guardian