レッサーパンダは1種ではなく2種、中国とヒマラヤの個体の違いが明らかに

動物
(Pexels/Pixabay)

中国科学院の研究グループは、DNA分析の結果から、これまで1種とされてきたレッサーパンダが実際には2種であったと報告しています。

レッサーパンダは、過去には外見的な特徴から複数の種があるのではないかとする意見があったものの、確定的な証拠がなく、本種のみで構成される種として認識されてきました。

 

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レッサーパンダは2種、それぞれが独立した系統

 

北京にある中国科学院の主任研究員Yibo Hu氏たちのグループは、Science Advances誌に研究結果を掲載し、レッサーパンダには、中国のレッサーパンダ(Chinese red panda)とヒマラヤのレッサーパンダ(Himalayan red panda)の2種がいると報告しています。

研究グループは野生に生息する65頭のレッサーパンダの調査から外見の特徴の違いを特定し、またDNA情報から、これらが1つの種ではなく、25万年前に枝分かれした全く異なる系統の独立した種であることを発見しました。

 

2種のレッサーパンダの外見は以下のような違いがあります。

中国のレッサーパンダは毛皮が赤く尻尾の縞模様がくっきりとしているのが特徴で、一方のヒマラヤのレッサーパンダは、顔がより白く尻尾の模様がそれほどはっきりとはしていません。

 

AとCが中国のレッサーパンダ、BとDがヒマラヤのレッサーパンダ Photo Credit: Yunfang Xiu/Arjun Thapa/Yibo Hu/Chiranjibi Prasad Pokheral

 

Hu氏は、レッサーパンダは遺伝的多様性に乏しいため、2種の独自性を維持していくには飼育下での交配を避ける必要があると指摘し、また現在の個体数の少なさを挙げて、より緊急な保護の必要性を訴えました。

中国のレッサーパンダは、ミャンマー北部、中国のチベット南東部、四川省、雲南省などで見られ、ヒマラヤのレッサーパンダは、ネパール、インド、ブータン、チベット南部で発見されています。

 

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現在レッサーパンダの生息数は世界で1万頭ほどど推定されており、特に今回特定されたヒマラヤのレッサーパンダは、その生息地の範囲から遺伝的な多様性に乏しく緊急の保護が必要です。

レッサーパンダを飼育している英国チェスター動物園のマイク・ジョーダン氏は、「レッサーパンダの数はわずか数千にまで減っている」と述べたうえで、今回の発見によって数千のレッサーパンダが2つに分かれるため、保全の必要性はさらに高まったと指摘しました。

 

レッサーパンダは現在IUCNのレッドリストにおいて、「絶滅の危険のある種(ENDANGERED)」に分類されています。

 


 

 

かなで
かなで

レッサーパンダは毛皮や尻尾のために今も違法に狩られてるんだよー

しぐれ
しぐれ

今回の発見をきっかけに、もっとたくさんの保護活動が行われるようになるといいね

 

References:BBC

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