毎年4月22日は「アースデイ」です。
この日は多くの国や地域で、地球の環境を守るための活動が行われます。
アースデイとその意義については、近年の環境意識の高まりもあり、教育機関やNGOだけにとどまらず、企業や一般の人たちも関心を抱くようになっています。
「ポケモンGO」の制作会社であるNiantic(ナイアンティック)もアースデイを重要な日ととらえています。
2019年のアースデイには多くのポケモンGOプレイヤーが参加しました。
アースデイのイベントに17,000人のポケモンGOプレイヤーが参加
Nianticは、今年のアースデイに約17,000人のポケモンGOプレイヤーが参加し、それぞれの国と地域で大きな成果が得られたと報告しています。
✅176 NGO hosted events & 300 player hosted events in 41 countries
— Niantic, Inc. (@NianticLabs) May 3, 2019
✅17,000 players volunteered 41,000 hours
✅145 tons of trash collected
Read more about how the @Ingress & @PokemonGoApp communities blew us away with their #EarthDay contributions: https://t.co/tuLI7N0j7f pic.twitter.com/YI9zJmX2ZZ
4月22日から始まったアースデイの活動には、世界41ヵ国から17,000人が参加し、ゴミ拾いなどのボランティアに合計41,000時間が費やされました。
収集されたゴミの量は145トンにもなりました。
Nianticは結果について、「この事例は、人々の活動が、環境問題にどれだけの影響を与えられるかを示したものだ」と述べています。
Nianticが主導したアースデイのイベントは無償で行われたわけではなく、参加者が増えるごとにゲーム内で報酬がもらえる仕組みになっていました。
報酬は、「2000人の参加でより多くの地上型ポケモンが登場」、「5000人を超えるとShiny Diglets(ディグダの色違い)が登場」、「7000人を超えるとGroudon(グラードン)がレイドボスとして復活する」というものでした。
環境問題は、頭では理解していても身近なものとしてとらえるのは簡単ではありません。
このようなとき、行動のきっかけとなるものがあれば効果的です。
Nianticのアースデイイベントに参加したほとんどのプレイヤーは、報酬を目当てにしています。
しかし多くのプレイヤーが実際に体を動かし、ゴミ拾いやボランティア活動に精を出したのは紛れもない事実です。
Nianticが設定した人数はすぐに達成され、ボーナスとしてポケモンのアメが2倍になる追加報酬が加わっています。
地球をきれいにした世界のポケモンGOプレイヤー
アースデイに参加したポケモンGOプレイヤーの分布 © Niantic,Inc.
メキシコのOrden de Guadalupe A.C.は、ポケモンGOプレイヤーだけでなく、地域の関係者、地方自治体の役人、一般のボランティアなどとも協力し、30トン以上ものゴミを集めました。
ゴミは4台のトラックと特別なコンテナで運ばれました。
フィリピンでは、集めたゴミを使って「エコブリック」と呼ばれるペットボトルを作成しました。
これはペットボトルにゴミを詰め込んだだけのものですが、断熱材や壁の一部として利用できます。
台湾のグループは地元の小学校と協力し、清掃活動を行いました。
小学校では、温室効果ガスが地球に与える影響や、廃棄物を減らすために何ができるかといったテーマで真剣な話し合いが行われました。
イベントに参加したプレイヤーの一人は、「みんなが素晴らしい時間を過ごし、地球に対する責任について考えるようになった」と話しています。
世界中のプレイヤーが参加してるんだね
地球を守るためにゲームにもできることがある……
Reference: Niantic