世界中のポケモンGOプレイヤーが145トンのゴミを集める――アースデイに伴うボランティア活動で

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© 2015-2019 Niantic, Inc.

毎年4月22日は“アースデイ”――地球環境について考える日――として知られています。

アースデイは様々な国や地域、教育機関、またNGOやボランティアの手によって環境問題に対し具体的な活動が行われてきた歴史があります。

一見するとゲーム業界とは無縁のような運動ですが、最近は多くの年代がゲームをプレイすることから、アースデイという特別な日をゲームとそのコミュニティを結び付ける機会と捉える会社も出てきました。

そんな開発会社の一つが「ポケモンGO」でおなじみのNiantic(ナイアンティック)です。

Nianticは去年に引き続き今年のアースデイでもポケモンGOを使って環境問題に取り組みました。

2019年のアースデイには17000人ものポケモンGOプレイヤーが参加しています。

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世界中のポケモンGOプレイヤーがボランティア活動を行う

 

Nianticは公式ブログやTwitterにおいて今年のアースデイにも多くのポケモンGOプレイヤーが参加したことを報告しています。

 

 

4月22日からの2週間の間に運動に参加した人たちは、世界6大陸41か国の17000人のプレイヤーで、ゴミ拾いなどのボランティア活動には41000時間が費やされました。

ボランティアが回収したゴミの総量は145トンにも及びます。

Nianticの関係者はこの結果に非常に驚いていると話し、これは人々が一緒に仕事をすることで環境問題にどれほどの影響を与えるのかを示した結果だ、と述べています。

 

世界におけるポケモンGOの影響力は計り知れないものがありますが、このアースデイの活動はプレイヤーが“無償”で行ったわけではありません。

環境問題が切実であることを理解していたとしても、人はそれだけではなかなか行動に移すことができません。Nianticはそれを考慮した上で、このアースデイのイベントに段階的なボーナスを設定することにしました。

それは、2000人のプレイヤーが参加するとさらに多くの地上型ポケモンが登場し、5000人を超えるとShiny Diglets(ディグダの色違い)が登場、7000人を超えるとGroudon(グラードン)がレイドボスとして復活するというものでした。

 

ある意味で餌を鼻先にぶら下げるようなやり方ですが、結果は(もちろん)大成功に終わりました。

(7000人を達成した追加ボーナスとして、ほしのすなとポケモンのアメも2倍になりました)

 

アースデイに参加した世界のポケモンGOプレイヤーの分布 © 2015-2019 Niantic, Inc.

 

Nianticのアースデイのページでは各国で行われたボランティア活動について細かな報告があがっています。

 

メキシコのグループOrden de Guadalupe A.C.はポケモンGOプレイヤーだけでなく、地域の関係者、地方自治体の役人、そして一般のボランティアなどと共に約30トンにも及ぶゴミを集めました。

集められたゴミは4台の収集車と特別なコンテナが必要なほどでした。

 

またフィリピンのボランティアは「エコブリック」と呼ばれる、ゴミを詰めたペットボトルを作成しました。

これは断熱材として使用される他、泥で補強されることで丈夫な壁として利用されます。

 

台湾のグループは地元の小学校と協力し教育プログラムの一環として清掃活動を行っています。

彼らは温室効果ガスが地球にどんな影響を与えるのかといったことや、廃棄物を減らすために自分たちに何ができるのかなどについて話し合いをしました。

町に出てゴミを拾うことだけが環境問題への対応策ではなく、小さい子供たちに自分たちの出すゴミについて考えるきっかけを与えるというのも立派な活動であるといえます。

台湾のイベントに参加したプレイヤーの一人は、「子供たちが喜んで学び環境について多くの質問をした」と話しました。そして「みんなが素晴らしい時間を過ごし地球に対する責任について目覚めた」と語っています。

 


 

世界中の人たちがポケモンGOという一つのゲームをきっかけとしてアースデイ運動に参加したのを知るのはゲームファンにとって嬉しいものです。

インターネットの登場で世界は急速にその距離を縮め、ゲームはそこから大きな恩恵を受けるようになりましたが、日頃対戦や協力プレイをしてもその向こうに生身の人間がいることに気づくことはありません。

しかし今回NianticとポケモンGOは、ゲームがリアルにおいても人々を結び付ける力を持っていることを証明してみせました。

たとえゲーム内の報酬がきっかけだったとしても構いません――世界中のファンたちがたった一つの地球のために手を取り合うことができたのですから。

 

アースデイという特別な日だけでなく、もっとたくさんの“ゲームを通じたつながる機会”が増えていってほしいものですね。

 

 

References:Niantic

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