ストーンヘンジの近くで新たな遺構を発見 集落を取り囲む謎の穴「ダーリントン・シャフト」

歴史
(Woodhenge/GothamNurse/Flickr)

イギリスのブラッドフォード大学などの考古学者は、ストーンヘンジから3キロほど離れた場所で、先史時代の構造物の跡を発見しています。

見つかったのは、直径10メートル深さ5メートルほどの複数の穴で、それらはストーンヘンジと同時期の集落跡地「ダーリントン・ウォールズ (Durrington Walls)」を取り囲むように円形に配置されていました。

円の直径は約2キロで、土壌の放射性炭素年代測定から、穴が掘られたのが4,500年以上前の新石器時代であることがわかりました。

「ダーリントン・シャフト (Durrington Shafts)」と名付けられた一連の穴は、イギリス国内の新石器時代の遺構として非常に重要な発見です。

 

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発掘プロジェクトを主導しているブラッドフォード大学の考古学者ヴィンセント・ガフニー教授は、ダーリントン・シャフトについて、「ストーンヘンジに近い場所であるにもかかわらずこれまでに見つかっていなかったのは驚きだ」と述べ、「これは英国内で大きな意味を持つ前例のない発見だ」と説明しています。

現在までに見つかっている穴の数は20ですが、本来は30以上が存在していたと考えられています。

 

ダーリントン・ウォールズを取り囲むように見つかった複数の穴 Imege Credit: Internet Archaeology

 

ダーリントン・シャフトが何のために作られたのかは憶測の域を出ません。

ガフニー教授は、ストーンヘンジは季節と時間の経過に関連しているが、ダーリントン・シャフトは宇宙論的な意味をもつ、何らかの重要な境界線ではないかと説明しています。

以前の研究では、ストーンヘンジが死者のための地域であるのに対し、ダーリントン・ウォールズが生活者のための地域であるという証拠が示されています。

シェフィールド大学による過去の調査では、ダーリントン・ウォールズには一時期4,000人が暮らしていたことがわかっています。

人々の住んでいた地域を守るように配置されたダーリントン・シャフトは、中に入ろうとする訪問者に警告を与える境界線としての役割をもっていた可能性があります。

 

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ストーンヘンジ周辺の地域は世界で最も研究が進んでいる場所の一つです。

そのため今回の発見は考古学者にとって大きな驚きでした。

発見は実地の発掘調査からではなく、リモートセンシング技術や地中レーダー、磁力計などの最新のテクノロジーによって行われました。

ガフニー教授は、「私たちは、標準的な考古学では決して見ることができないものや、想像もできないものを見始めている」と語っています。

 


 

 

しぐれ
しぐれ

これまで発見されなかったのは穴に土が埋まってたからみたいだよ

ふうか
ふうか

これからの考古学にはテクノロジーの力が欠かせなくなるかもしれないな

 

References: The Guardian,Internet Archaeology

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