家の近くに緑がある子供はIQが高い 都市部における自然の重要性

自然
(Steven Shaffer/Unsplash)

ベルギーで行われた研究は、子供たちのIQ(知能指数)が、自宅の周囲にある緑の影響を受けていることを明らかにしています。

 

緑が人間の健康に良い影響を与えることは広く知られています。

自然のなかに数十分いるだけでストレスが軽減し、緑に囲まれた場所で生活すると良い睡眠が得られます。

緑は子供のIQを高めるだけでなく、問題行動も減らします。

 

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周囲に緑がある子供はIQが高くなる

 

ベルギーの複数の大学や病院の研究者グループは、緑との接触が子供たちの知能や行動に影響を与えるかどうかを探るため、7歳から15歳までの620人を対象に調査を行いました。

研究者は衛星画像を使って、子供たちが住んでいる場所の周囲にどれだけの緑があるのかを特定し、それをIQテストの結果と関連づけました。

その結果、半径3km以内に公園や庭園、街路樹などの緑がある場所に住んでいる子供は、他の子供たちよりもIQが2.6ポイント高くなることがわかりました。

 

子供たちのIQの平均スコアは105で、80以下のスコアをもつ子供の4%が近くに緑のない場所に住んでいました。

一方、緑の多い地域では、80以下のIQを示す子供は一人もいませんでした。

また緑は、注意力低下や攻撃性などの問題行動の減少にも関わっていました。

標準的な評価尺度を使った問題行動の平均スコアは、緑の量が3%増えると2ポイント減少しました。

 

緑の効果は都市部では顕著でしたが、農村部ではあまり違いが見られませんでした。

これは農村部の子供たちが、日常的に自然に触れているからだと考えられます。

Plos Medicineに掲載された研究の著者の一人で、ハッセルト大学の環境疫学の教授であるティム・ナウロ氏は、「緑のある環境が記憶力や注意力などの認知機能と関連している、という証拠はますます多くなっている」と述べ、建設業者や都市計画の立案者は、子供たちのためにも緑地への投資を優先すべきだと指摘しています。

 

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なぜ緑が近くにあると子供たちのIQが高くなるのかはよくわかっていません。

研究者は緑が子供たちにもたらす良い影響として、騒音が減りストレスが軽減される点や、遊びなどを通じて、身体的、社会的活動の機会が多くなる点などを挙げています。

 


 

 

しぐれ
しぐれ

緑は何でもいいわけじゃなくて特に木が効果的みたい

ふうか
ふうか

緑が都会の子供にだけ効果があったというのは考えさせられるな

 

References: The Guardian