話は聞かせてもらった!50年前に人類の滅亡を予言していたコンピューター

歴史

な、なんだってー!と思わず返してしまいそうになりますが、今から50年ほど前に人類と地球の滅亡を予言していたコンピューターがあったのをご存知ですか。

ありがたいことに今のところ滅亡は免れていますが、昨今の異常気象などを見るとちょっと考えさせられるものもありますよね。

 

当時世界を震撼させた研究結果とその後の影響、また予言に対する現在の見解などについてお伝えします。

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黙示録2040

 

1970年代初頭、MIT――マサチューセッツ工科大学の研究者は世界の持続可能性を検討するプログラム「World1」を開発しました。

それは世界中の科学者、経済人、教育者からなるシンクタンク「ローマクラブ」の要請で行われました。

ローマクラブは当時の利用可能なデータを用いて、世界がこの先どの程度の成長を維持できるかを知りたがっていました。

 

World1はシステムダイナミクスの父とされるジェイ・フォレスターによって開発されました。

 

システムダイナミクス――
1956年にジェイ・フォレスターによって開発されたシミュレーション手法。経済、社会、自然などの異なる要素からその因果関係を記録し、対象の特性を明らかにしようとする方法。

 

プログラムは文明の運命を決めるために、汚染レベル人口増加天然資源の利用可能性、および人間の生活の質を含むいくつかの変数で構成されました。

これらは世界の問題が単独ではなく相互に関係しているとするローマクラブの見解を踏まえて決められました。

 

こういった予測アプローチの手法は1970年代には非常に新鮮でした。

 

Computer predicts the end of civilisation (1973) | RetroFocus

 

オーストラリアのABCニュースが発掘した当時のニュース映像では、2020年を一つの文明の転換点と位置付けています。

 

検証された各要素をそれぞれ見ていくと――

 

人口は80年代まで上昇するがそこから先は減少していく。
人口の上昇とともに生活の質(QOLクオリティ・オブ・ライフ)が下がっていき、2020年代にはゼロを下回る。
天然資源はゆっくりとだが確実に減少していく。
人口の増加が汚染の度合いを加速させ2020年までに多くの人間が公害によって死滅する。

 

そして研究結果では2040年から2050年にかけて、人類が何も対策をしないと文明的な生活は破壊されると警告しています。

 

所々現在の状況や実際に辿った歴史とは異なっています。

かなり大げさな研究結果ではありますが、当時の人々には衝撃的な内容だったことでしょう。

 

世界の終わりへ向けて

 

 

研究はこれだけでは終わりませんでした。

ローマクラブはWorld1の結果を元に「成長の限界」と題する研究結果を公表します。

そして別の変数を加えた「World3」という新しいコンピューターモデルを作り再び世界の持続性のシミュレーションを行いました。

付け加えられた変数は、人口増加農業生産再生不能な天然資源の消費工業生産公害の発生の5つです。

その結果World3は文明の崩壊予測を2072年へと修正しました。

 

しかし「成長の限界」は直ちに批判されるようになります。

ニューヨークタイムズはこう書きました。

 

コンピューター技術とシステムの専門用語は恣意的な前提を持っていて誤解を招くおそれがある。

 

「成長の限界」は非常に多く販売されたのにも関わらず批判的な意見が多かったのは、一部近視眼的なデータしか取り扱っていないことと、もしかしたら暗い未来を想像したくないことからくる逃避感情が原因だったのかもしれません。

 

再評価

 

 

World1とWorld3が残した研究結果は今では再び脚光を浴びるようになってきています。

 

メルボルン大学の社会研究所研究員であるグラハム・ターナー氏は、2014年に国連やアメリカ海洋大気庁などのデータを収集しそれをWorld3モデルにプロットしました。

そこから得られた結果はWorld3の予測とかなり近いものでした。

しかし一方ではWorld3の中に特定のパラメータが存在していてそれが予測の精度を低下させていることも示唆しています。

 

いずれにしてもこの結果が即地球の滅亡といったシナリオにつながるわけではないと説明しています。

 

この研究は世界経済、環境、人口の崩壊が確実であることを示すものではない

 

またガーディアン紙の記者は、1972年にMITの研究者が予測したような未来が正確に展開されるとは限らないが、戦争が勃発する可能性があるだろうと警告しています。

 

この調査結果は警鐘を鳴らすはずだ。飽くなき成長への追及が深刻な悪影響を及ぼさない可能性は低いと思われる。

 


 

50年近く前のコンピューターが導き出した地球と人類の終焉に今も着々と歩んでいるのだとしたら、少し怖いものを感じずにはいられません。

World1が残した予測をただのシミュレーションとして忘れてしまうのではなく、みんなが幸せに生きていける方法を探るためのきっかけにしたいものです。

 

未来を変える力は今を生きる人たちにかかっているのは確かなので、日々何か一つでも地球にやさしくすることができればいいなと思います。

 


 

 

しぐれ
しぐれ

ごほっ……うーん、ちょっと風邪気味かな~

せつな
せつな

話は聞かせてもらいました。姉さんの風邪は回復します!……これを

しぐれ
しぐれ

ありがと~、せつなちゃんはいい子だね~♪

せつな
せつな

と、当然ことをしたまでです。今日はもう休んでください

ふうか
ふうか

(な、なんだってー!せつながしぐれの体調を気遣ってる?……でもまぁこういうのも悪くないか)

 

 


 

50年前に地球と人類の滅亡を予測したコンピューターについてのお話でした。

読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

References:In 1972, a computer model predicted the end of the world — and we’re on track

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