新作「サイバーパンク2077(Cyberpunk2077)」の発売が来年の4月16日に(ようやく)決定しファンを歓喜させたポーランドの開発会社CD Projekt Redは、先日公開した財務レポートの中で、自社を代表する2つのフランチャイズへの投資を引き続き行っていく方針を明らかにしました。
2つのフランチャイズというのは言うまでもなく、「ウィッチャー(The Witcher)」と「サイバーパンク」のシリーズです。
CD Projekt Redが公開した2019年前半の財務諸表によると、全体の収益は前年に比べて26%上昇し、その要因の1つには「ウィッチャー3 ワイルドハント」の継続的な販売が挙げられています。
ウィッチャー3は今年に入ってもまだ売れ続けており、既に昨年と同じ時期の売り上げ本数を超えています。
CD Projekt Redは、時間をかけてでも最高品質のゲームをユーザーに届けることを一つの運営方針にしていて、今回のレポートが示すように、4年以上も前に発売されたウィッチャー3がいまだに売れ続けていることはそれが正しい道であることを証明しています。
しかしCD Projekt Redは今後「デュアルフランチャイズモデル」と呼ばれる、2つの作品を同時に制作していく体制をとることを明らかにしました。
レポートは、2つのフランチャイズの活動を同時進行させることで開発チームとスケジュールの管理がスムーズになるとしており、デュアルフランチャイズモデルへの移行が財務面や労働力の維持といったリスク要因の軽減につながると強調しました。
ウィッチャー3はNintendo Switchに移殖されることが決まっていて、収益はまだまだ見込めそうな状況です。
またCD Projekt Redは今後の展開として、ウィッチャー3のゲーム内に存在しているカードゲーム「グウェント」をモバイル市場にリリースする計画をしています。
レポートではウィッチャーの続編についての言及はありませんでしたが、サイバーパンク2077の発売日が決まっていることを踏まえれば、何らかのプロジェクトが既に動いていてもおかしくはないでしょう。
ファンとしてはデュアルフランチャイズモデルの採用によって、ゲームの発表から発売までの期間が短くなることに期待したいところです。
(ちなみにサイバーパンク2077が最初に発表されたのが2012年の5月ですから、発売までに8年近くかかっていることになります)
Source:CD Projekt Red