今年後半に発売予定のソニーの次世代機PlayStation 5の初年度(2021年3月まで)の生産台数は、前世代のPS3やPS4よりもはるかに少なくなる見込みです。
ブルームバーグは、PS5の初年度の生産台数が500~600万台になると報告しています。
情報は部品を調達している業者の証言に基づくもので、それによるとこの台数設定は、新型コロナウイルスの影響を受けたものではなく、主に供給と調達コストを理由としています。
ハードの組み立て自体は6月から開始される予定で、今のところ発売時期に変更はありません。
2013年の11月に発売されたPS4は、初年度(翌年3月末まで)で750万台を販売しています。
PS5に関しては今年の初め、部品(DRAMとNAND型フラッシュメモリ)の安定的な確保が難しくなっていることから、本体価格が少なくとも470ドル以上になるとの予測が出ていました。
ソニーの広報担当者はこの件についてコメントしていません。
報告通りであれば初年度のPS5の台数は需要に対してかなり少ないものですが、ソニーは部品の調達と価格が安定するまでの間は、引き続きPS4を中心としたサービスの提供によって収益を増やしていきたいと考えています。
ソニーの戦略に詳しい複数の人物によると、ソニーはPlayStation PlusやPlayStation Nowの新規加入者を増やすために、PS5の発売時期に合わせて、現行のPS4やPS4 Proの価格を引き下げる可能性があります。
ブルームバーグはPS5の価格が、499~549ドルの間になると予測しています。
一方でマッコーリー・キャピタルのアナリスト、Damian Thong氏は、「PS5とXbox Series Xの価格は逆ザヤになったとしても最終的に450ドルになるかもしれない」と話しています。
ソニーとマイクロソフトは共に、今年のホリデーシーズンに発売する新しいコンソールは新型ウイルスの影響を受けていないとしています。
PS5の価格は依然不透明なままですが、発売時期に変更がない限り、初年度に手に入れるのは簡単ではないかもしれません。
Source: Bloomberg