BioWareは8月23日、スタジオの人員を約50人削減することを発表しました。
BioWareのゼネラルマネージャーであるゲイリー・マッケイ氏によると、人員削減は、「スタジオを機敏で集中力のあるものにし、広大な世界と豊かなキャラクターに満ちた、ストーリー主体のシングルプレイヤー体験を作成するため」に行われました。
マッケイ氏は、急速に進化する業界にスタジオが対応するには、開発アプローチを見直し、スタッフの再編が不可欠であると強調しました。
この決定は、BioWareの人気シリーズ最新作であり、2018年以降開発が続いている「Dragon Age: Dreadwolf (ドラゴンエイジ:ドレッドウルフ)」に期待するファンをやきもきさせるものでした。
今回の発表について、Giant Bombのジェフ・グラブ氏が、BioWareおよびEAの関係者に接触し、「Dragon Age: Dreadwolf」の実際の進捗状況について情報を得ています。
それによると、「Dragon Age: Dreadwolf」は、元々2023年9月が発売予定でした。
しかしBioWareと、労働組合を結成した労働者との間で軋轢が生じ、それが最終的に人員削減と配置の見直しという結果を招きました。
BioWareのゲイリー・マッケイ氏は、現在スタジオが「Dragon Age: Dreadwolf」と「Mass Effect」の新作に取り組んでおり、それぞれの品質を最良にするために、スタッフを適正なポジションに配置していると述べています。
こうした状況からグラブ氏は、「Dragon Age: Dreadwolf」が、少なくとも2024年の夏まではリリースされず、もしかしたら2025年3月にまでずれ込む可能性もあると指摘しました。
BioWareの親会社であるEAは、2023年度の業績レビューにおいて、来年度の発売予定タイトルに触れていますが、そこに「Dragon Age: Dreadwolf」は含まれていませんでした。
「Dragon Age: Dreadwolf」は2022年10月にアルファ段階に到達しており、一通りのゲームプレイは可能であることが伝えられています。
BioWareは現時点で発売日には言及していませんが、「Mass Effect: Andromeda」と「ANTHEM」の直近2作が不評であったことは、スタジオが「Dragon Age: Dreadwolf」に力を入れる大きな理由になっているはずです。
人員整理の件とグラブ氏の指摘を踏まえるならば、「Dragon Age: Dreadwolf」が世に出るには、もうしばらくの時間がかかるでしょう。
前作から時間が経つとファンの期待に応えるのも簡単じゃないよね
今時珍しいシングルプレイヤーRPGだから頑張ってほしい……
Source: BioWare