アメリカのゲーム開発会社Digital Eclipseは、7月11日、1984年に最も売れたゲームの一つである「カラテカ (Karateka)」のリマスター版「The Making of Karateka」を発表しました。
カラテカは「プリンス・オブ・ペルシャ」のクリエイター、ジョーダン・メックナー氏が、大学時代にApple IIを使って制作した格闘アクションゲームで、鮮やかな背景、キャラクターの細かい動作、緊迫感のある音楽など、後のゲームに多大な影響を与えました。
Digital Eclipseによると、今回発表されたリマスター版は「インタラクティブ・ドキュメンタリー」であり、カラテカがどのようにしてヒット作品になったのかを、メックナー氏へのインタビューや当時の資料などから振り返る構成となっています。
「The Making of Karateka」では、大学生だったメックナー氏が、キャラクターを動かすのに非常に苦労していたエピソードが紹介されています。
このとき助け船を出したのがメックナー氏の父親で、彼は実際に白い道着を着て、当時住んでいた家の裏にある森を走り回りました。
メックナー氏はこれを撮影し、それを一コマずつ抜き出し組み合わせることで、ゲーム内のアニメーションを作りました。
この他にもリマスター版には、販売を断られた「プロトタイプ版カラテカ」や、当時アイデアはあったもののリリースされることはなかったシューティングゲーム「Deathbounce」の新バージョンも収録されています。
メックナー氏の幻のゲームをリメイクした「Deathbounce: Rebounded」 (Credit: Digital Eclipse)
「The Making of Karateka」は、Xbox Series X|S、Xbox One、PCを対象に2023年後半に発売されます。
リマスター版にはどこでもセーブやチャプター選択もあるとか……
敵同士なのにお辞儀するのが面白いんだよね~
Sources: Digital Eclipse,Xbox Wire