なぜ「デッドスペース」シリーズの主人公アイザックは数々のEA作品にゲスト出演できたのか?

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© 2019 Electronic Arts Inc.

かつてホラーゲームの新たな時代を切り開いたと絶賛されつつも続編の販売不振や開発会社の閉鎖などにより惜しまれつつも展開が終了してしまった「デッドスペース(Dead Space)」シリーズは、その残虐な描写のほかに特徴的な主人公も注目を集めました。

一人のしがないエンジニア「アイザック・クラーク(Isaac Clarke)」は、異形の怪物が闊歩する不気味な巨大宇宙船の中を、およそ武器とは思えない工具「プラズマカッター」を手に歩き回り、遭遇する敵――ネクロモーフ――を次々と(文字通り)切断していきました。

そんな孤高のエンジニアであるアイザックは、やがて“さん”付けで呼ばれるほどゲーマーからの熱い支持を集め、その熱意を受けてか販売元であるEAのゲームにゲスト出演するようになります。

これまで「NBA Jam」や「Skate」、「Tiger Woods PGA Tour」などにゲスト出演したアイザックは、本編に比べれば平和すぎるゲーム画面に違和感なく溶け込みます――その姿はまるで死闘を終えた戦士の休息のようでした。

 

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残念ながら上述したように、アイザックの新しい冒険については開発会社が閉鎖されているため希望はほとんどありません。

しかし私たちはアイザックの雄姿を忘れるべきではありません!彼がいつか最強のエンジニアとして再びデッドスペースに戻るまで、私たちには彼の残した成果を次代へと語り継ぐ義務があるのです!

……などど考えている人がどれだけいるのかはわかりませんが、あるTwitterユーザーはEAのゲームにゲスト出演したアイザックさんの画像とともに彼を忘れるべきではないことを人々に思い起こさせました。

 

 

久しぶりにネットに上がった宇宙の戦士兼最強のエンジニアの情報に反応したのは、アイザックを偲ぶかつてのデッドスペースユーザーだけではありませんでした。

そこには本編のゲーム開発者も含まれていました。

 

デッドスペースのレベルデザインを担当していた元開発者の一人ベン・ジョンソン(Ben Johnson)氏は、アイザックが他のEAゲームに出演しそれが見事に画面と調和していたのは、デッドスペースのゲームエンジンが元々「Tiger Woods PGA Tour」と同じものであり、全てのゲームが同じモデルリグを利用していたからだと明かしました。

ジョンソン氏はアイザックモデルの追加はデータをインポートするだけの簡単なものだったと当時を振り返っています。

 

EAは複数のスタジオを抱えているため同じ時期に作られたゲームが同一のエンジンによって作られたのは想像に難くありません。

しかしデッドスペースというTPSホラーゲームのエンジンがゴルフゲームと同じだったというのは興味深いものがあります。

 


 

いずれにしてもファンはアイザックさんをそろそろ宇宙で見たいと思っています。
(アイザックがシリーズを通してどうなったのかについてはここでは伏せます)

地球での休暇を満喫した(であろう)アイザックが再びネクロモーフを切断する日々に戻ることはあるのでしょうか?

……もしかしたら、ほんのわずかな望みがないわけでもありません。

デッドスペースの原作者の一人であり、開発会社であったVisceral Gamesを率いていたグレン・スコフィールド氏は、最近のインタビューで、数十年にわたるキャリアの中で続編を作りたいゲームについて聞かれた際に真っ先にデッドスペースの名前を挙げています。

スコフィールド氏はVisceral Games閉鎖後、ActivisionのSledgehammer Gamesに移り、コール・オブ・デューティシリーズの3作品に関わりましたが2018年の12月に退社し、現在はPUBG Corpの新スタジオを率いて未発表のタイトルに取り組んでいます。

今すぐに、とはいかないと思いますがアイザックさんの華麗なるカムバックを期待したいところです。

 


 

デッドスペースシリーズはホラーゲームとして最高級の賛辞を受けつつもどういうわけか(おそらく大人の事情で)日本では発売されていません。

しかし部位破壊を違和感なくゲームシステムに落とし込んだ戦闘や、過去のSFホラー映画や小説などを連想させる物語など、単なるホラーゲーム以上の魅力を持つ作品でもあります。

PCでは有志による日本語化MODがあったり、コンソール版もログを振り返り翻訳をしているサイトなどと照らし合わせることもできるので、未プレイの方はぜひ触れて見てください。

きっと、アイザックがなぜ“さん”付けで呼ばれるのか、その理由がわかるはずです。

 

 

 

References:gamesradar

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