「何でも可能」、Destinyの映像化についてBungieの開発者が語る

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Ⓒ Bungie

「Destiny」の開発会社BungieはHollywood Reporterとのインタビューのなかで、同作品の映像化について軽く触れました。

Destinyは元々Bungieが開発、Activisionが販売という2社の協力関係からスタートしましたが、2019年1月に両社は提携を解消し、BungieはDestinyのIPを全て所有する形になりました。

BungieのクリエイティブリードであるRobbie Stevens氏は、「Destiny 2」の新しい追加コンテンツ「Shadowkeep(影の砦)」に関する問いのなかで、Destinyを季節ごとに放映されるテレビ番組のようなものであると形容し、IPを完全に取り戻したことがそうした柔軟な展開を可能にしていると話しました。

追加コンテンツについてRobbie Stevens氏は、「私たちのやり方によってプレイヤーがストーリーに影響を与え世界に永続的な変化を残すことができるようになる」と述べ、今後も追加コンテンツが継続してゲームに登場することを示唆しました。

 

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会話はDestinyの歴史や追加コンテンツの詳細の他に、IPを獲得したことによる今後の展開にも及びました。

インタビュアーは「Destiny 2」が2019年の10月から基本無料プレイの形態になったことに触れ、これまでゲームを知らなかったユーザーがどのような経路で長い歴史を持つDestinyの世界に入っていくのか、その方法について意見を求めました。

Stevens氏はゲーム内で全てを語らないことが一つの方法であるとし、そうすることでプレイヤー同士が物語を共有することができるようになると話しました。

また去年放映され高い評価を得たNetfilx版「ウィッチャー」のような映像展開についてStevens氏は、「何でも可能です」と答え、DestinyのIPをBungieが所有している利点の1つは、適切だと思うときにはいつでも自由な選択ができることにあると付け加えました。

 


 

これまでハリウッドとゲームの世界はあまりよい関係ではありませんでした。

過去のほとんどの映画化されたゲーム原作タイトルは、批評においても興行においても散々な結果を残してきました。

しかし昨年Netflixが放映した「ウィッチャー」は、それまでのゲーム原作タイトルの悪評を覆す支持を得ました。

Showtimeのテレビシリーズ「Halo」やNetflixの「The Division」など、ゲーム原作タイトルの映像化は今後も控えており、業界はその動きに大きな関心を寄せています。

またNetflix版「ウィッチャー」の成功は、元のゲームに人を呼び戻すだけでなく、原作小説やその他の派生商品の売り上げアップにもつながりました。

(関連記事: Netflix版「ウィッチャー」の放映によりゲーム版の接続数が増加、2016年以来の急上昇)

 

Destinyの映像化については今後の展開を待つ必要がありますが、ゲーム業界が新しいユーザーを獲得する方法として、再びゲームの映像化を視野に入れ始めているのは確実です。

 

 

 

Source: Hollywood Reporter