2K Gamesは12月9日、新しい開発スタジオ「Cloud Chamber」の設立を発表しました。
スタジオはカリフォルニア州ノバトとカナダのケベック州モントリオールの2か所に作られ、2Kの代表的フランチャイズである「BioShock(バイオショック)」シリーズの新作に取り組みます。
スタジオを率いるのは過去22年で40以上のゲームの開発に関わってきたケリー・ギルモア(Kelley Gilmore)氏で、2Kの歴史上初めてとなる女性のスタジオヘッドになります。
ギルモア氏は「シヴィライゼーション」や「XCOM」などの、2Kが完全保有しているスタジオでの仕事を含め、マーケティングやディレクション、広報管理など、業界での幅広い経験を持ちます。
ギルモア氏はプレスリリースの中で、Cloud Chamberの立ち上げについて、「私たちはビデオゲームで可能なことの限界を押し広げるため、また、発見されていない世界とその中にあるストーリーを作るためにスタジオを立ち上げました」と述べ、チーム全体が2Kという経験豊富なゲームメーカーの一員であることを光栄に思うと付け加えました。
また2k社長のデイヴィッド・イスメイラー(David Ismailer)氏は「BioShockはコンソール世代で最も愛され、批評家からも高く評価されているフランチャイズの1つである」とし、Cloud Chambeが新作を担当することで、強力な物語性と象徴的なFPS要素をもったゲームがどこに向かうのかが楽しみである、と語っています。
なおCloud Chamberが担当するBioShockの発売日や内容については言及されておらず、“今後数年”にわたって開発することだけが発表されています。
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BioShockシリーズは「Irrational Games」が制作したFPSアクションRPGで、過去に3作品が発売され、いずれも深い物語性や印象的なキャラクター、そして独特の世界観で高い人気を博しました。
しかし最終作の「BioShock Infinite」の発売後にスタジオは閉鎖され、制作者の一人で脚本家であるケン・レヴィン(Ken Levine)氏が新たなスタジオ「Ghost Story Games」に移ったことで、シリーズの展開は止まったままでした。
※Ghost Story GamesはBioShockのような、物語を重視したゲームを開発していると伝えられていますが、それがBioShockでないことだけは明かされています。
Cloud Chamberには残念ながらオリジナルの制作者は参加していませんが、新たに動き出すBioShockに多くのファンが期待していることは確実です。
新生BioShockがどのような物語を紡ぎだすのかに注目です。
Source: Cloud Chamber