Activisionは2019年10月25日に発売を予定している「Call of Duty: Modern Warfare(コール・オブ・デューティ:モダン・ウォーフェア)」のマルチプレイに関する情報を解禁し、いくつかの新要素やマップの構成、数々の武器やキルストリークなどについて明らかにしています。
メディアによるインタビューでは、開発者が今作にかけた思いを語り、新生モダンウォーフェアの持つポテンシャルについて赤裸々に披露しました。
2007年のモダンウォーフェア以降、CoDフランチャイズは毎年新作を発表し、様々な舞台で多くのプレイヤーを楽しませてきました。
一方で架空の設定を採用しつづけたり、毎年ごとの発売によるマンネリ化などもあり、プレイヤーの間でCoDに対する関心が低下してきたのも事実です。
そんな中、まさに“原点回帰”ともいえる今回の新生モダンウォーフェアは、FPS界にさらなる勢いをもたらす可能性に満ちています。
新生「CoD:MW」はプレイヤーにとっての“究極の遊び場”を目指す
開発を担当したInfinity WardのクリエイティブディレクターPat Kelly氏は、今作「CoD:MW」についてまず「ゲームプレイこそ王様である」と前置きし、スーパーヒーローの活躍を描くのではなく、本物で現実的な経験をプレイヤーにもたらすことを念頭に開発をしたと語りました。
またCoDには“超絶に楽しいこと”という教義が存在しているとして、キャンペーンはもちろんのこと、マルチプレイに関してもプレイヤーにとっての“究極の遊び場”となるよう開発が行われたと述べました。
「CoD:MW」のマルチプレイにはいくつものモードが存在しています。
現時点では新しいモードである2vs2の“GunFight”を始め、6vs6、10vs10、20vs20、そして50人ずつ計100人が参加できる“グランドウォー”の存在が確認されています。
Call of Duty®: Modern Warfare 4K Gunfight Gameplay
またこれまではシーズンパスに同梱されたり別売りだった追加マップも、今作では無料で提供されることが判明しています。
追加マップの無料化は、これまで有料にすることで分断されていたプレイヤーたちを一つの場所につなぎとめる効果があります。
さらに「CoD:MW」は、コンソール間やPCとの間でのクロスプレイも可能になりました。
このような多数のマルチプレイモードの搭載やプレイヤーの分断を防ぐ試みは全て、開発者が今作をまさに“究極の遊び場”にしたいと願っていることの現れと言えます。
前作のDNAを引き継ぎつつも進化を遂げたゲームプレイ
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デザインディレクターのGeoff Smith氏は「CoD:MW」を作るにあたり、当時の衝撃と実績を保ちつつも新鮮だと感じられるようにすることに苦労したと語ります。
Smith氏によると今作は、前作のDNAを無傷に保つために一度解体された後に再建されました。
「CoD:MW」は結局のところ前作のリメイクなのか?――この議論に対する答えは、そうであるという答えと、そうではないという答えが半分ずつであると言えます。
かつてCoD2からCoD:MW2までの間Infinity Wardでアートディレクターとして仕事をしていたJoel Emslie氏は、今作で復帰をしマップデザインに関わりました。
彼は「CoD:MW」のマップを“非常に内臓的である”と表現し、従来の作品よりも探索性に重きを置かれたマップが、どんなスタイルのプレイヤーにも(待ち伏せ専門のキャンパーであっても)居場所を提供できるだろうと語りました。
またオーディオを担当したStephen Miller氏は、今作のリバーブエンジンが新しいマルチプレイの経験をもたらすと語っています。
前作ではリバーブエンジン(ゲーム内で周囲の音を反響させる技術)が搭載されていませんでしたが、「CoD:MW」には4つものエンジンが搭載されました。
背後から迫る敵の足音や遠くで聞こえる銃声、近くの構造物に銃弾が当たる音や小川のせせらぎまで、リバーブエンジンによる音響効果は、ゲームプレイをよりリアリティのある体験にすることでしょう。
Miller氏は「もしヘッドホンをつけずにプレイする人がいたら私は泣きたくなるよ」とジョークを飛ばしています。
Call of Duty®: Modern Warfare® | Multiplayer Reveal Trailer
マルチプレイでは前作にあった「キルストリーク」が復活します。
連続キルを続けることで獲得できるキルストリークには賛否両論の声がありますが、開発者の調査では、マルチプレイの参加者――特にマップが広く人数が多い場合――は、すぐに死ぬよりも長い時間ゲームに参加することを望んでいます。
また使用できる武器は60以上に上り、新たに加わった“ガンスミス”システムにより自分好みのカスタマイズが可能になりました。
Call of Duty: Modern Warfare – How Extensive Is Gun Customization?
前作のDNAを引き継ぎつつも新しい要素をふんだんに盛り込んだ「CoD:MW」は、9月12日からPS4での先行ベータを行った後、10月25日に発売予定となっています。
Source:Polygon
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