次世代で重要なのはSSDよりもCPU、一人称ホラー「Scorn」の開発者が語る

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Ⓒ Ebb Software

先日のInside Xboxで公開された一人称ホラー「Scorn」の開発者は、ゲームがPCおよびXbox Series X専用になった理由について触れ、それがSSDの存在ではなく強力なCPUにあると明かしています。

PlayStation 5とXbox Series Xに搭載される高性能なSSDは、次世代のゲームを語るうえで欠かせない要素となっています。

しかしScornの開発者によると、高速なSSDも素晴らしいCPUなくしては宝の持ち腐れとなります。

 

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MSPowerUserのインタビューに応じたScornのディレクターLjubomir Peklar氏は、3年前から開発を続けている同作について、インスピレーションの元となったH.R.ギーガー(エイリアンのゼノモーフの造形でおなじみ)風のビジュアルを構築することが最大の目標であり、それを現行世代で達成するのは困難だったと話しました。

そのうえで、Inside Xboxで公開されたトレイラーは、当初作成したものから80%近い大幅な変更を受けたものであり、それを可能にしたのはXbox Series Xの強力なCPUであると付け加えました。

 

 

Peklar氏は「SSDはアセットの読み込みと移動に大いに役立つが、現行世代で問題を引き起こしている最大の原因はCPUだ」と述べ、現世代と次世代の違いはCPUにこそあると強調しました。

またScornは60FPSでのプレイを念頭にしており、現行世代でそれを再現するには大きな犠牲が伴うことから、次世代コンソール以外での発売は考えられなかったと述べています。

 

Peklar氏はScornについて、ギーガー作品だけでなく、デヴィッド・クローネンバーグの映画や、ハイデガー、カミュなどの哲学、さらにはフロイトの心理学などからも大きな影響を受けていると明かし、プレイヤーがゲームをする際には、ほとんど何も知らない状態であることを望んでいると語っています。

 

ScornはPC、Xbox Series Xを対象に近日発売予定です。

 

Source: MSPowerUser