マイクロソフトはXboxとPCのみで展開していた「オリとくらやみの森」をニンテンドースイッチでも販売すると発表しました。
マイクロソフトは今年の4月にも独占展開していた「Cuphead」をニンテンドースイッチで販売しています。
Ori and the Blind Forest – Announcement Trailer – Nintendo Switch
この動きに対し一部のファンや関係者は、マイクロソフトがXboxの独占ソフトの開発から手を引くのではないかと心配の声をあげています。
しかしマイクロソフトはGamesIndustry.bizとの会話の中で、競合するコンソールにXbox専用のソフトを供給する予定はない、と語り、「オリとくらやみの森」や「Cuphead」はあくまで例外的な動きであったことを明らかにしています。
(CupheadのIPは開発会社であるStudio MDHRが保有しています)
取材に応じたマイクロソフトの担当者は、Xbox Game Studiosが昨年に複数のデベロッパーを買収したことを挙げ、これらの開発会社が作る新しい作品はXbox専用のゲームになり、他のコンソールに提供される予定はないと語りました。
今後これらの新しいスタジオは私たちのプラットフォーム用のゲームを作ることに集中するでしょう。当社独自のファーストパーティ用ゲームを他のゲーム機に拡大する予定はありません。
担当者は、買収時に彼らが関わっていたプロジェクトに関しては開発会社の意思を尊重したと述べ、Xbox以外への展開に寛容な立場をとったことを明らかにしました。
昨年Xbox Game Studiosに加わったObsidian Entertainmentの「The Outer Worlds」はPS4やXbox、ニンテンドースイッチ、PCで発売されますが、これは買収前から彼らが取り組んでいたゲームでした。
担当者の説明通りならばObsidianの次の作品はXbox独占ソフトになるでしょう。
マイクロソフトは近年Xboxで発売されるゲームをPCでも展開していて、それは少なからずXboxの独自性を損なうことにつながっています。
PCの保有者がわざわざXboxを購入する理由がなくなりつつあることは、プレイヤーを他社のコンソールへと向かわせる要因の一つとなります。
来年に発売される新型Xboxに向けて再びその独自性を取り戻すためには、魅力的で強力なタイトルの開発が欠かせません。
Xbox Game Studiosが放つ新しいゲームがどんなものになるのか今後の展開に注目です。
Source:Gamesindustry.biz