次世代Xboxの登場に期待がかかるマイクロソフトですが、新たにVR分野にも力を入れる可能性があるとの推測がでてきました。
昨年6つのスタジオの買収と新たに1つのスタジオを作り、着々と独自のゲーム世界の構築に励んでいるマイクロソフトですが、アナリストの予想では今後その動きがVRにも広がるとみています。
XboxOneの初登場時、キネクトというデバイスを標準装備したことでPS4の後塵を拝したマイクロソフトですが、VRに向けての秘策があるのでしょうか。
次世代XboxはVRをサポートする
© Microsoft 2019
IDC(アメリカのIT専門調査会社)のアナリストLewis Ward氏は、最近のマイクロソフトの行動からVRをはじめとした自社デバイスの開発、推進が加速するだろうと述べています。
Ward氏はマイクロソフトが昨年多くのゲームスタジオを買収したことや、サブスクリプションサービスや新たなストリーミングサービスの計画など、ユーザーに魅力的なコンテンツを提供することに注力し始めたことに一定の評価を下しています。
そしてその動きはまだ終わっておらず、VR技術の導入も視野に入っているのではないか、と予想しています。
いくらゲームスタジオを買収してもその効果が出るまでには時間がかかります。
その穴を埋めるための選択肢の一つとして、新しい分野――つまりVRの導入が考えられているはずだと述べています。
マイクロソフトはソニーや任天堂のような大規模な開発ベースを持っていない。それらが効果を出すまでの穴をふさぐためには急速に成長する分野に対して投資をするはずだ。
VRに関してはソニーに一日の長があり、去年発売されたAstro BotとMossの2つのVR専用ソフトは売上を大きく伸ばしVR時代の本格的な幕開けを示唆しました。
Ward氏はWindows10 PCに搭載されているMixed Realityが、きたるVRゲーム時代に向けての足掛かりになると強調します。
そしてそれが次世代のXboxでプレイできるようにならない理由がないとしています。
Mixed RealityはVR(人工現実)とAR(拡張現実)の両方をあわせもったもので、対応しているWindows10 PCとヘッドセットがあればすぐに利用することができます。
(ゲームに関しては現在Windows StoreかSteamで対応しているものがあります)
Ward氏はおそらく次世代XboxがMixed Realityに対応しているとみています。
またVR市場の成熟が進んでいることを指摘し、2019年は2017年に比べて2倍の売り上げ――10億ドル――に達すると見込んでいます。
XboxOne XでMixed Realityゲームをプレイできない理由がありません。しかし次世代コンソールでは彼らがこの分野にいるのは間違いないでしょう。
アナリストの予想なので話半分に聞くのが健康的ですが、VR技術とハード性能に対するハードルは確実に下がってきています。
魅力的なゲームが出ること――もちろん開発会社がそこに参加すること――がVRの未来を左右するカギになるでしょう。
あとは……願わくばキネクト同梱の失敗を繰り返さないでほしい、そこに尽きると思います。
今後も次世代機に関する情報があればお伝えしていきます。
Source:gamingbolt