ステルスアクションゲームとしてメタルギアと肩を並べる人気作であるUBIソフトの「スプリンターセル」シリーズですが、2013年に発売された「スプリンターセル:ブラックリスト」以降まるで音沙汰がなくファンをやきもきさせる状況が続いています。
そんな中、かつてUBIモントリオールスタジオでアサシンクリードの1作目と2作目、ウォッチドッグス1、そしてスプリンターセルブラックリストのプロデューサーであったジェイド・レイモンド氏が新作の可能性について言及しています。
スペインのビルバオで開かれた、Fan&Serious Festivalの期間中に行われたGamereactorとのインタビューでジェイド氏は、モントリオールスタジオを退職する前に、新しいスプリンターセルのデザインコンセプトについてチームと協力していたことを明らかにしています。
(彼女は2014年にUBIを退職しその後EAに入社、現在はテレビ司会者や児童暴力根絶を目的とするNPO団体などで幅広く活動しています――追記: 2019年現在ジェイド氏は、GoogleのStadia Games and Entertainmentの責任者を務めています)
ジェイド氏はインタビューのなかで――すでにUBIを退職していることもあり――詳細については触れなかったものの、コンセプトを誰かが引き継いでいる可能性は十分にあると語り、新作の制作が水面下で進行している可能性をにおわせました。
2018年のE3においてUBIは、独自のプログラムで大々的なショーを開催しました。
そこにはサム・フィッシャー(スプリンターセルシリーズの主人公)の再来を待ち望んでいたたくさんのファンも参加していました。
しかしUBIのトップYves Guillemot氏は、「スプリンターセルを忘れているわけではない」とだけ語り、結局新作についての情報は出てこないままでした。
このE3の少し前、別のトム・クランシーシリーズの一つ「ゴーストリコン ワイルドランズ」のゲストキャラにサムが登場したこともあり、ファンは新作への言及がないことに大きく落胆しました。
ゴーストリコンワイルドランズで久々に登場したサム・フィッシャー
今回ジェイド氏が語ったことが即新作へとつながるかどうかは不明です。
しかし前作からはや5年が過ぎ、またGuillemot氏の発言も考えると、来年あたりに新作の発表があるのではないかとGamereactorは予想しています。
ジェイド氏は自身が手掛けた初期のアサシンクリードが、今では大きく様変わりしていることについても言及しています。
ジェイド氏はアサシンクリードがかつてのアクションゲームから、アクションRPGのようになってきている(特に最近の2作、アサシンクリードオリジンズとアサシンクリードオデッセイ)として、その変化をポジティブに捉えていると話しました。
そして物語が大きくなるにつれ、アクションというジャンルだけでは全てをプレイヤーが補完できなくなっていることを指摘し、RPG要素を強めていくことがその解決法になるという見方を示しました。
Reference:wccftech