ゲーム業界におけるポーランドの地位と名声は近年飛躍的に上昇しています。
「ウィッチャー」や「サイバーパンク2077」のCD Projekt REDや「Dying Light」のTechland、「Sniper:Ghost Warrior」のCI Gamesなど、いずれも欧米の有名メーカーの作品に引けをとらないゲームを次々と世に送り出しています。
いまやポーランドのゲームメーカーはハードメーカーにとって垂涎の的です。
先日、ポーランドのゲーム業界のドキュメンタリーを制作した映像作家が、自身のポッドキャストで話したことが話題となっています。
それによると、マイクロソフトはポーランドの複数のゲームメーカーと接触しています。
「We Are Alright」というタイトルでポーランドのゲーム業界を取り上げた映像作家Borys Nieśpielak氏は、自身のポッドキャストの中で、マイクロソフトがポーランドで“買い物”をしていると話しました。(Nieśpielak氏はポーランドのゲーム業界の人々の一部と交流があります。)
買い物とはもちろんゲームの開発会社のことです。
Nieśpielak氏は、どの会社が買われたか、または買われなかったのかについては言及していないものの、マイクロソフトが確かにポーランドに来ており、少なくとも1つのスタジオと接触したことは明らかであると述べました。
また話し合いの結果がどうなったかについてはわからないとしています。
元がポーランド語のため、TwitterユーザーであるS3V8氏が翻訳しその内容をアップしたところ、買収先の開発会社についていくつかの予想が立てられました。
RUMOR | Borys Nieśpielak (director of the awarded film „We are alright” about developing of indie games, and who knows some people in Polish game industry), in his last podcast said that Microsoft was in Poland and it was interested in new teams that could join to XGS! [1/4]
— S3V8 🔙 X019 (@_s3v8_) 2019年12月19日
予想には早速CD Projekt REDの名が挙がりましたが、この企業は現在70億ドルの市場価値があるため、マイクロソフトが買収することはまず考えられません。
またマイクロソフトは株式上場している企業を買収することはないため、株式を公開している企業(CI Games、11-Bit Studios、Bloober Team)はリストから外れます。
残るところで有名なのは、かつてGears of Warのスピンオフ「Gears of War:Judgement」や「Bulletstorm」などを制作したPeople Can Fly、
「The Vanishing of Ethan Carter」のThe Astronauts、「World War 3」や「Chernobylite」のThe Farm 51、そして「Dying Light」のTechlandなどがあります。
実際にどこまで話し合いが進展かしたかなど具体的なことがわかっていないため想像の域を出ないものの、この中で最も可能性があるのは、マイクロソフトとの関係も深いPeople Can Flyかもしれません。
マイクロソフトはここ数年、たくさんの独立系開発会社を買収し傘下に加えています。
2020年には新しいコンソール「Xbox Series X」が発売することも決まり、クラウド経由でゲームをプレイできるxCloudの稼働も近づいてきています。
交渉の結果がどうなるのかは未知数ですが、ポーランドの魅力的な開発会社が加われば、Xboxのゲームラインナップがさらに広がることになるのは確実です。
Source: Wccftech