ソニーは1月31日に「後方互換性のためのなりすましCPUID」という名称の特許を申請しました。
日本の特許庁に出願されたこの特許は、PS4のリードシステムアーキテクトだったMark Cerny(マーク・サーニー)氏の名前が発明者として記載されていて、主に古いアプリケーションの動作に関するものです。
タイトルに”なりすまし”という言葉が入っていることからもわかるように、あるアプリケーションがレガシーアプリケーション(古いアプリケーション)を認識した場合に偽装するためのもののようです。
Image:J-PlatPat
また要約の冒頭部分では「後方互換性を容易にするために~」との文言が見られることから、おそらくPS5に搭載される機能についてのものだと思われます。
【要約】
【解決手段】後方互換性を容易にするために、コンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイス上のプロセッサに関する情報に対するアプリケーションからの呼び出しに、コンピューティングデバイス上のプロセッサとは異なるプロセッサに関する情報を返すことによって応答してもよい。
【解決手段】後方互換性を容易にするために、コンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイス上のプロセッサに関する情報に対するアプリケーションからの呼び出しに、コンピューティングデバイス上のプロセッサとは異なるプロセッサに関する情報を返すことによって応答してもよい。
申請された特許の中にはPS5という単語は見当たりませんが、各項目からは新しいハードがなりすまし――つまり後方互換をするためのものだということがわかります。
以下は気になる部分の抜粋です。
レガシーデバイスに対するCPUの動作の違いから起こる問題に対応するために、新デバイスは、レガシーアプリケーションを実行する時に、レガシーデバイスCPUの特定の能力を模倣する場合がある。レガシーデバイスを模倣する能力の重要な機能は、レガシーアプリケーションがあたかもレガシーデバイス上で動いているかのように動作するよう、レガシーアプリケーションをだますことである。
なりすましプロセッサ機能情報を返すことは、サポートされていたとしても、レガシーアプリケーションがそれらを使用しようと試みた場合にタイミング問題を引き起こすかもしれない機能をアプリケーションが利用することを防ぐことによって、後方互換性問題の解決を容易にすることができる。
またこれ以外にもPS4のアーキテクチャである「x86」という記述が複数あり、PS5の後方互換機能の搭載を強く意識させるものとなっています。
PS5についてソニーはまったく情報を出していません。
しかしこの特許がPS5の後方互換機能のものだと推測できる強力な理由の一つは、発案者がマーク・サーニー氏であることでしょう。
サーニー氏はPS4の設計に大きく関わっていました。
彼自身何も言及していませんが、2020年と予測される新世代機の登場を前にしたこの時期においてなんの理由もなく特許に関わるとは思えません。
事実はともあれ、水面下では着々と新しい世代へ向けた準備が整ってきているのだけは間違いないでしょう。
Source:J-PlatPat