ビデオゲームをプレイする女の子は社会的に孤立する傾向がある:ノルウェーでの調査結果

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Image by christianladewig0 from Pixabay

ビデオゲームの登場以来子供がゲームに夢中になりすぎることに対しては、両親や学校、そして社会から冷たい視線と攻撃が降り注いでいます。

ゲームが子供の成長や社会的な能力にどう関係するのかについてはこれまで多くの研究がなされてきました。

そのほとんどは節度を守れば害を防ぐことができるといった玉虫色の結果に終始しますが、今回ノルウェーで行われたゲームに関する調査は、女の子がゲームに夢中になりすぎることはその成長にとってあまり良いことではないという結果を明らかにしました。

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長時間のゲームプレイは子供の社会的能力の獲得に影響を与える

 

研究はノルウェー科学技術大学(NTNU)、カリフォルニア大学デービス校、聖オラフ大学病院が共同で行ったもので、ゲームが子供の発達にどのような影響を及ぼすのかを知るためのものです。

研究チームはあらかじめ予想される結果をいくつかピックアップし、それを実際の調査結果と照らし合わせることにしました。

 

最初に考慮した点は、次の通りです。

 

性別――男子は女子よりもゲームに長い時間を費やす傾向にある。

社会的、経済的要因――それほど恵まれていない家庭の子供たちは社会的能力の発達に対しリスクを抱える傾向にある。

肥満指数(BMI)――BMIが高い場合――特に女子の場合――ゲームをすることが増え、社会的能力に問題が生じる傾向がある。

一人で、もしくは誰かとゲームをするかどうか――友人とゲームをする子供は一人でゲームをする子供に比べて社会的なスキルを学ぶ機会がある。

 

これら4つのポイントはいずれも多くの親や大人が考えるゲームに対する一般的な見方です。

研究者はこれらを踏まえ、ノルウェーの子供たち873人を対象に6年間(6歳から始めて12歳まで)にわたってゲームに関する追跡調査を行いました。

ゲームをプレイした時間とゲームを自制する手段、また友達と一緒にプレイする頻度などを両親や教師、そして子供たち本人からアンケートを取りデータを収集しました。

 

6年間の蓄積データは研究者の予想とどれほどの一致をみせたのでしょうか。

 

性別については、男子の場合、ゲームに費やした時間と社会的な能力の獲得や発展との間には相関性が見られませんでした。

しかし驚きなのは女子の場合には問題があったことです。

データから判明したことは、10歳時点でゲームのプレイ時間が長かった女の子は他の女の子に比べて、2年後の身につけた社会的スキルがより弱いものであることがわかりました。

この結果は、ゲームを長時間プレイする女の子は社会的に孤立し、他者との関係の構築能力に影響を受ける可能性があることを示しています。

 

このほか社会的、経済的に苦労している家庭の子供はより多くの時間をゲームに費やす傾向があることもわかりました。

BMIと友達と一緒にゲームをプレイする傾向については研究者たちの予想の範囲内でした。

 

これらの結果は、小さいときからゲームを長い時間プレイすること――特にそれが一人の場合は、後の社会的なスキルの獲得や能力に影響を及ぼす可能性があること、そして(意外にも)男の子にはあてはまらないが、女の子はあまりゲームに夢中になり過ぎない方が良いかもしれないことを明らかにしています。

 

NTNUの心理学教授で研究の著者の一人Lars Wichstrøm教授は、若者の社会的能力の低さが長時間ゲームをプレイする傾向を引き起こしているのではないかと考えています。

 

社会的に苦労している若者は現実での対話に比べ複雑さの少ないゲームにアクセスし、所属の必要性や習得の欲求といったものを満たす傾向があります。

 

研究者たちは今回の結果は狭い範囲を対象にしたものであると述べ、全ての地域の家庭や子供たちにあてはまるものではないとしています。

 

 

 


 

現代は昔と比べ子供たちがずっとゲームを遊んでいられる環境が出来上がっています。

またゲームを作る開発会社も“サービスとしてのゲーム”という永続的なサービスのために、あの手この手でプレイヤーを飽きさせないよう誘惑しています。

 

ゲームには感情を刺激し想像力を発展させるといった良い側面もありますが、何事もバランスが大切です。

ゲームは1日1時間!やはりこれこそがいつの時代でも通用する正しいゲームとの関わり方なのかもしれません。

 

 

Reference:ScienceDaily

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