“それは中毒のために作られた”英国王室のヘンリー王子がFortniteを痛烈批判

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© 2019, Epic Games, Inc.

ゲームのプレイ時間については昔から多くの議論があります。

特にプレイヤーの年齢が低い場合はゲームに熱中しすぎることで日常生活に影響を与えると危惧する声があります。

 

昨今ゲームメーカーはプレイヤーをより長くゲームにつなぎとめておくため様々な手段を講じています。

そのやり方については賛否両論ありますが、今回イギリス王室のヘンリー王子はある有名なゲームのタイトルを挙げてゲームの悪影響について発言しています。

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“Fortniteは中毒のために作られていて、これはとても無責任なことだ”

 

BBCなどの報告によると英国王位継承順位第6位にあたるサセックス公爵ヘンリー王子は、Epic Gamesのバトルロイヤルゲーム「Fortnite」を名指しし、それが“中毒のために作られたものだ”と非難しました。

発言はロンドン西部で開かれたYMCAのイベントに参加した際に行われました。

 

ヘンリー王子はFortniteを“許可されるべきものではない”と激しく攻撃しています。

 

それは中毒のために作られたものであなたをできるだけ長くコンピュータの前に座らせておくためのものです。これはとても無責任なことであり家族が解体されるのを待っているようなものです。

 

ヘンリー王子はFortniteの他にソーシャルメディア全般についても非難し、これらについて“アルコールや薬物よりも中毒性が高い”と付け加えています。

 

青年層を教育、啓蒙する場でもあるYMCAのイベントで王室の人間が発言する内容としては至極全うなものかもしれません。

しかしこのヘンリー王子の発言はゲーム産業が盛んなイギリスだけでなく世界の関係者――特に医療従事者、政府、ロビー団体などに影響を与える可能性があります。

 

ゲーム中毒の実態――ゲームが悪いのかプレイヤーや環境が悪いのか

 

© 2019, Epic Games, Inc.

 

イギリスでは最近でもゲーマーに対してアンケート調査をしたり、実際にゲーム中毒に陥ったゲーマーから直接意見を聞いたりしています。

ゲームをプレイする人の全てがそこから悪影響を受けるとする研究結果はありませんが、医師たちの意見は二分しているのが現状です。

BBCによるとある開業医は11歳の少年に対してFortniteやMinecraftなどのゲームを2週間プレイしてはいけないという“処方”を出しています。

ゲームがプレイヤーに悪影響を及ぼすことに賛成の立場をとる医師たちは、ゲームが若者の肉体的、精神的健康に深刻な打撃を与えると考えています。

 

先日ゲーム中毒によって日常生活に支障をきたした経験を持つ若者と政府の関係者が話し合いの場を設け、そこで彼らの壮絶な体験が語られました。

 

あるゲーマーは32時間ぶっ続けでゲームをプレイし大学を中退するはめに陥りました。

別のプレイヤーはゲームをプレイするのをやめてまで友達と遊ぶことに意味を見いだせなかった当時の心境を語りました。

彼らはその後中毒者が集まるオンラインフォーラムや、家族や施設などの助けを得て本来の生活に戻っていますが、いずれもがゲームそのものが悪の元凶ではなくそれを管理する仕組みの不備が問題であると話しています。

 

イギリスのゲームレーティングシステムであるUkieの最高経営責任者兼会長であるJo Twist博士は“私たちは常にプレイヤーを気にかけている”と述べています。

 

私たちはゲームをプレイしない両親や保護者が安全で責任あるゲームプレイに関してのより充実した知識を持てるよう支援したいと考えています。

 

またTwist博士はゲームは人々の生活にプラスの影響を与えるとしていますが、同時に両親や保護者がレーティングの評価を真剣に受け止め子供たちが責任ある方法で遊ぶよう指導することも必要だと付け加えています。

 

Ukieはオックスフォード大学が行ったゲーム中毒の研究結果を用い、ゲームのプレイ時間を制御しなければならないほどの状況にいるゲーマーは全体のわずか0.3%にすぎないと報告しています。

 


 

ナイフは人の命を奪えるのだからナイフそのものが悪い――こうした短絡的な考えはゲームの害を主張する人々に顕著なものです。

ゲーム中毒の問題は、プレイをする人、両親や保護者、ゲームメーカー、政府などの機関といった様々な視点が絡み合い焦点がぼやけてしまう場合があります。

ゲームメーカーも、たとえ自分たちのゲームに責められるべき部分があったとしてもそれを自ら認めることはしません。

 

結局のところこの問題は、ゲームに接する私たち――子供の場合は加えて両親や保護者――が正しい道筋を作っていくために課せられた課題なのかもしれません。

 

 

References:BBC

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