ベセスダ・ソフトワークスから発売中の「Fallout 76」に待望の人間NPCが実装されることがわかり、ファンはこれまで味気のなかった世界に活気が生まれるのを歓迎しています。
4月7日から配信される無料大型アップデート「Wastelanders (ウェイストランダーズ)」のデザイナーであるFerret Baudoin氏は、人間NPCの実装は、ファンの批判とプレイヤーのゲーム内での行動がきっかけだったと明かしています。
開発チームは人間NPCの不在が批判を受けることを予想していなかった
「Fallout 76」は発売当初から多くの批判を受けてきたタイトルであり、その原因の大部分は人間のNPCがゲーム内に存在しないことにありました。
ベセスダの過去の作品に親しんできたプレイヤーは「Fallout 76」を、外見だけがFalloutの、退屈で寂しい箱庭のように感じていました。
しかし開発側はプレイヤーのそうした反応を予想していませんでした。
Baudoin氏は、発売時のゲームは「非常に多くのことができた」と振り返り、広大なフィールドでの探検要素や戦闘などがふんだんに用意されていたと強調します。
しかし誤算だったのは、プレイヤーが最も求めていたものが、探索でも戦闘でもなく、「人とのつながり」であったことでした。
Baudoin氏は、今回のアップデートのきっかけは、プレイヤーたちがゲーム内で見せていた「人間性」だったと述べます。
「Fallout 76」に人間のNPCが存在しないと判明して以後、一部のプレイヤーたちは、自分がまるでNPCであるかのように行動しました。
サンタクロースに扮したプレイヤーがアイテムを贈るなどの、ゲーム内で行われていたロールプレイと人間らしい行為は、開発者を驚かせました。
従来の「Fallout」に近づいた「Wastelanders」
© 2020 Bethesda Softworks
Baudoin氏は、開発チームは人間のNPCの不在について批判を受けることを予期しておらず、もし初めからそれを知っていたならば、今回のアップデートに含まれるような要素はあらかじめゲームに入っていただろうと話しています。
開発チームは、発売後すぐに生じた批判の声を聞くためにSNSや掲示板を巡回し、有力なアイデアについては一定のフィルターにかけた後「Wastelanders」に取り入れました。
Baudoin氏は「Wastelanders」について、「これは従来のFalloutのように見えると思う」と述べ、また人々が「Fallout 3」や「Fallout 4」で期待していたような要素も含まれていると説明しています。
Fallout 76: Wastelanders – 公式トレーラー第1弾
「Wastelanders」は無料の大型アップデートであり、一年以上前に購入ししばらくプレイしていなかった人も、大量にゲームに戻ってくる可能性があります。
開発チームはアップデートの内容に自信を示すと共に、プレイヤーたちのシリーズに対する愛情が、彼らをゲームに留めておくことに大きな期待をかけています。
「Fallout 76」の大型アップデート「Wastelanders」は、2020年4月7日から配信される予定です。
Source: gamesindustry.biz