ギャングストラテジー「Empire of Sin」にジョン・ロメロ氏の曾祖母がプレイアブルキャラクターとして登場

ゲーム
(Image Credit: Paradox Interactive)

FPSの元祖「Doom」の共同制作者として知られるジョン・ロメロ氏と、氏のパートナーであるゲームデザイナー、ブレンダ・ロメロ氏が母の日にあわせて動画をアップし、現在制作中の新作「Empire of Sin (エンパイア・オブ・シン)」の近況報告を行いました。

「Empire of Sin」は1920年代の禁酒法時代を舞台にしたXCOMスタイルの戦略ゲームで、プレイヤーは様々な犯罪者を操り裏の世界を生き抜いていきます。

 

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今回ロメロ夫妻は、ゲームに新しいプレイアブルキャラクターが加わることを紹介し、その詳しいルーツについて解説しました。

ゲームに加わる犯罪者は「エルビラ・ドゥアルテ (Elvira Duarte)」という名前の70歳の女性で、ジョン・ロメロ氏の実の曾祖母(ひいおばあちゃん)です。

 

 

二人によると、1800年代後半に生まれたエルビラは、メキシコで3つの売春宿を経営していた本物のボスであり、1950年代に宝くじに当選し事業を売却するまでの間、およそ20年にわたって裏社会と関係をもっていました。

「Empire of Sin」の時代設定と彼女が活躍した時代が一致していたことから、夫妻はエルビラの素性や仕事についてさらに深く掘り下げました。

 

エルビラは大金を得て引退した後は、住んでいたメキシコのノガレスにある教会に寄付をし、また家族のためにもお金を使いました。

エルビラの経済的な援助がなければ、後に「Doom」を開発するジョン・ロメロ氏の人生は今とは違ったものになっていたかもしれません。

 

(Image Credit: Paradox Interactive)

 

ブレンダ氏は「エルビラは悪者であり、このゲームに参加する必要がある」と述べ、彼女が知っていたよりもずっと面白い人物だったことが、プレイアブルキャラクターとしてのエルビラ・ドゥアルテにつながったと説明しています。

 

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ゲーム内におけるエルビラの特殊能力は「Devil’s Breath」と呼ばれるもので、毒物を噴射して敵を3ターン操ることができます。

 

(Image Credit: Paradox Interactive)

(Image Credit: Paradox Interactive)

 

またキャラクターの外見は、エルビラの子供のうちの一人(つまりジョン・ロメロ氏の祖母)をモデルにしているということです。

 

「Empire of Sin」は、PC (Steam)、PlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switchを対象に、2020年秋の発売予定となっています。

 

Source: Polygon