大手家電メーカーのLGが、ゲーマーの反応速度を調べる実験を行っています。
「Reaction Test」と名付けられた調査は、PC、PS、Xboxのユーザー1400人を対象にしたもので、画面に不規則に表示される対象をいかに素早く正確にクリックできるかを測定するものです。
昨今異なる機種間でのクロスプレイが進み、一つのタイトルに様々な条件のプレイヤーが参加するようになりました。
しかし一部のプレイヤー(特にPCゲーマー)は、家庭用ゲーム機とそのプレイヤーを、性能の低さと反応速度の遅さを理由に嫌う傾向にあります。
ゲーム用モニターなどを手掛けるLGは、このようなプレイヤー間の軋轢について科学的な検証を加えることで、今後の製品に生かしたいと考えています。
テスト結果は、意外なものでした。
当初、マウスを使うPC勢に対し、コントローラーを使うPSおよびXbox勢は、圧倒的な不利が予想されていました。
しかし最終的に最も多くのポイントを獲得したのはXboxユーザーで、次点がPSユーザー、そして最下位はPCゲーマーという結果になりました。
各プラットフォームの総合得点は以下のとおりです。
Xboxユーザー 78ポイント
PSユーザー 74ポイント
PCユーザー 70ポイント
この結果について、LGのマーケティングマネージャーであるデイビッド・ホール氏は、「PCゲーマーは家庭用ゲーム機のプレイヤーに比べて性急な面があり、それが正解率の低さにつながっているのではないか」と指摘しています。
PCゲーマーは次に出現するポイントをクリックする際、あらかじめ“予想”をすることで、しばしば間違った行動を見せました。
これにより無効なクリック数が増え、正解率の低下につながったと考えられます。
一方で反応速度自体は、圧倒的にPCゲーマーが勝っていました。
PCゲーマーの反応速度は、最もポイントを獲得したXboxユーザーの2倍以上もありました。
これらの結果は、PCと家庭用ゲーム機のどちらか一方が、他方よりも優れていることを証明するものではありません。
LGのテストサイトでは、プラットフォームを自由に選択でき、またテストを何度でもやり直すことができました。
ホール氏は、「私たちはどのようにプレイしても、最高のゲーム体験ができるよう専念している」と述べ、自社の低遅延モニターについて、「ゲームの正義を実現するものだ」と強調しています。
FPSゲームはマウスとコントローラーで明らかに成績が変わるよね
オンラインゲームは人や物のせいにしないことが大事……
Source: dailystar