マイクロソフトは21日、多数の人気IPを持つZeniMax Mediaを、75億ドルで買収すると発表しました。
ZeniMax Mediaは、「The Elder Scrolls」や「Fallout」のベセスダソフトワークス、「Doom」のid Software、「Dishonored」のArkaneなど9つのスタジオの親会社で、非上場のビデオゲーム企業としては最大規模です。
今回の買収によりZeniMax Mediaが抱える全てのスタジオが、マイクロソフトのファーストパーティーに加わることになります。
マイクロソフトは2014年に「マインクラフト」のMojangを25億ドルで買収して以降多くの開発会社を購入しており、今回のZeniMax Mediaの買収により、保有するスタジオは23に増えました。
Today is a special day… We are THRILLED to welcome the talented teams and beloved game franchises of @Bethesda to Team Xbox!
— Xbox (@Xbox) September 21, 2020
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Xboxの責任者であるフィル・スペンサー氏は、スタジオの中で特にベセスダについて触れ、「ベセスダのゲームは、常に世界中の何百万人ものゲーマーの心の中で、特別な位置を占めてきた」と評価し、両社の密接な関係は、初代Xboxで発売された「The Elder Scrolls III: Morrowind」の時期から続いていると明かしました。
そして、現在開発中の「Starfield」を含むベセスダのタイトルは、今後Xbox Game Passに入り、XboxとPCに提供されると付け加えています。
今回の買収について、マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは、「ベセスダの買収により、文字通り、ゲームコンテンツの容量が2倍になった」と述べています。
スペンサー氏は、ベセスダの今後のタイトルが他のコンソールで発売されるかどうかについて、はっきりとは言及していません。
開発中の「Starfield」に関しては、Xbox、PC、およびGame Passのサービスで利用できるようになるとだけ述べ、他のタイトルに関しては「ケースバイケースである」としています。
ナデラ氏は、XboxとPC以外のプラットフォームへのタイトルの提供について、「将来検討するかもしれない」と述べ、「我々は自分たちのコンテンツが広く利用可能であることを望んでいる」と強調しています。
今回マイクロソフトに新たに加わったスタジオのなかで、ArkaneとTango Gameworksは、PS5の時限独占タイトルとして、それぞれ「Deathloop」と「GhostWire: Tokyo」のリリースを発表していました。
これについてスペンサー氏は、「以前に合意された計画は守られる」と述べ、PS5での発売が予定どおり行われることを確認しています。
また様々なプラットフォームで展開している「The Elder Scrolls Online」について、開発会社のZeniMax Online Studiosは、「現在のサポートは今後も継続される」と述べています。