UBISoftのモントリオールスタジオは「アサシンクリード」「Far Cry」「ウォッチドッグス」などの人気フランチャイズを抱えていますが、このほかにも秘密裡に新しいIPを制作していたことがわかりました。
これはUBIモントリオールスタジオのグラフィックプログラマー、Louis de Carufel氏が自身のTwitterで、「過去3年間取り組んできたプロジェクトがキャンセルされた」とつぶやいたことから判明したものです。
Carufel氏は「ウォッチドッグス」と「ウォッチドッグス2」を含めて約7年間UBIモントリオールで仕事をしてきたため、新しいプロジェクトがキャンセルされたことはとてもショックであると胸のうちを明かしました。
フォロワーからの心配の声に対しCarufel氏は、自分たちが仕事を失ったわけではないと返答し、大規模なチーム(200人以上)は15人以上のグループに分けられ別のプロジェクトに再配置されたことを明かしました。(その際スタッフはどのプロジェクトを望むかを選択することができたようです)
Carufel氏は最後に「大変なニュースだが、今では新しいエンジンを学び新しい人と出会うチャンスであると思っている」と、今回のキャンセルの決定について前向きな姿勢を見せています。
また再配置されたプロジェクトの一部は2020年に登場し、別のものはまだ始まったばかりだとも付け加えました。
Carufel氏のツイートはすでに削除されています。
一連のツイートはすぐに拡散し、UBIの新しいゲームが何なのかについての憶測を呼ぶ結果になりました。
ゲーム系のフォーラムResetEraでは、この件に関しKotakuのJason Schreier氏が言及し、キャンセルされたゲームは、以前同スタジオが制作していた「Pioneer(パイオニア)」ではなく、また「スプリンターセル」でもないとしました。
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そして新しいIPはウォッチドッグスのチームが手掛けていたものであり、それが「Destiny」のようなライブサービス型のゲームであると明かしました。
Schreier氏は、新しいIPのキャンセルは、最近のUBIの大きな変化によるものだと説明しています。
UBIは、今年発売された「Ghost Recon Breakpoint」や「Division 2」の売り上げや反響に対し、計画どおりのものではなかったと発表していて、今後ゲームの発売スパンや内容について全面的に見直す声明を発表しています。
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ウォッチドッグスの新作「Watch Dogs: Legion(ウォッチドッグス・レギオン)」も、当初の予定から延期されることが決まっています。
UBIモントリオールでの新規IPがどんなゲームだったのかは不明ですが、3年も開発していたものをキャンセルするという決定には、UBIの最近のゲームに対する姿勢の変化が大きく影響している可能性があります。
Source: Wccftech