Ubisoftは最近の財務報告書の中で、「Gods&Monsters」、「Watch Dogs Legion」、「Rainbow Six Quarantine」の3タイトルを、2020年の第2四半期から第3四半期(2020年7月~12月)に発売すると発表しました。
これらのタイトルはいずれも2020年初頭の発売が予定されていましたが、正式に延期されることで、2020年後半に登場予定のソニーとマイクロソフトの新しいコンソール用に最適化され発売されることになります。
また財務報告書は来年2020年の4月から2021年の3月までの間に、延期した3つのゲームを含む“5つのAAAタイトル”をリリースする予定であることも明らかにしています。
残り2つのタイトルについての詳細は不明なものの、海賊アクションの新規IPである「Skull&Bones」に関しては、AAAタイトルとは別に言及されていることから除外されることは確実です。
「Skull&Bones」は、UbisoftのCEOであるYves Guillemot氏が、「非常に大きな可能性を持った作品であり、長期にわたってユーザーを驚かせ、また喜ばせる水準でリリースしたい」と述べています。
残りの2タイトルについてはいくつかの憶測があります。
一つはかなり長い期間開発中である「Beyond Good and Evil 2」です。
しかしこの作品に関しては現時点でUbisoftのイベントでの映像が確認されているだけであり、ゲームについていまだ詳しい情報が出てきていないことからすると――よほど開発スピードが上がらない限り――対象からは外れそうな気配です。
もう一つはこれまで毎年発売されていたものの、2019年度はリリースされなかった「アサシンクリード」です。
来年が新ハードの発売時期であることと、Ubisoftの看板シリーズが2年も空白期間を設けるとは考えづらいことから、AAAタイトルの一つがアサシンクリードになるのはほぼ間違いないでしょう。
残るはあと一つですが……これは難しい問題です。
Guillemot氏は今回の一連の発売延期に関し、その要因の一つが、今年リリースされた「The Division 2」と「Ghost Recon Breakpoint」の不調にあったことを挙げています。
海外メディアとのやり取りの中でGuillemot氏は、それぞれのタイトルの発売スパンに十分な時間が割り当てられていなかったことや、差別化という部分で足りない部分があったことなどを反省すべき点であると述べています。
こうしたことから、来年度のAAAタイトルの一つが「Division」や「Ghost Recon」の新作ではないかという予想もあります。
また2013年のリリース以降音沙汰のない「スプリンターセル」も候補に挙がりますが、これまで全く情報が漏れ出ていないことを考えるとその確率はかなり低いと言わざるを得ません。
ソニーとマイクロソフトの新しいコンソールの発売が近づくにつれ、来年発売されるゲームの周囲がにわかに活気づいています。
2020年のE3あたりにはさらに多くの驚きの発表が目白押しになりそうな気配です。
Source:VGC