2000年前のファーストフード店を発見:ポンペイ遺跡で見つかったセクシーな装飾のカウンター

歴史
Credit: Archaeological Park of Pompeii

西暦79年のヴェスヴィオ火山の噴火により灰に沈んだポンペイの街では現在でも発掘調査が続けられています。

これまでにも当時のローマ人の生活を思い起こさせる多くの遺物や構造物が発見されています。

 

時の経過と共に崩壊しつつあるポンペイ遺跡を修復し観光地としての輝きを取り戻すべくイタリア政府主導で行われている「グレート・ポンペイ・プロジェクト」の発掘調査は今回、当時のファーストフード文化を示す遺構を発見しています。

 

2000年近く前の古代都市は私たちが思っている以上に近代的だったようです。

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テルモポリウム――当時の食堂兼ファーストフード店

 

先日“テルモポリウム”として知られる当時の飲食店の跡と思われる遺構が発見されました。

見つかった場所はVicolo delle Nozze d’Argento(銀の結婚式場の路地)とVicolo dei Balconi(バルコニーの路地)とよばれる遺構を挟む交差点部分のオープンスペースで、この場所はグレート・ポンペイ・プロジェクトが未発掘の地域として焦点をあてている場所でした。

 

 

店のカウンターらしきものに描かれた装飾はギリシア神話に出てくる海にすむ女神ネーレーイス(ネレイド)が海獣の背に乗っているもので、発掘中に考古学者の目を引く立派なものでした。

なぜ食堂の看板に妖艶な女神の絵が描かれていたのかはわかりませんが、食堂が売春宿を兼ねていて客の目を引くためだという説もあります。

 

またカウンターの前方には当時使用されていた“アンフォラ”として知られる陶器の入れ物が複数見つかりました。

 

Credit: Archaeological Park of Pompeii

 

アンフォラは同じく見つかった別の装飾に描かれているものとそっくりで、これがただの置物ではなく当時実際に店で使用されていたことをうかがわせます。

 

発掘に携わったAlfonsina Russo氏は、テルモポリウム自体はポンペイで80近くが見つかっているが、これらの日常生活に密着した物の発見は、西暦79年の悲劇的な瞬間に私たちを運ぶ強烈な感情を伝えるものだと話しました。

 

 

 


 

テルモポリウムは古代ギリシャや古代ローマにおいて温かい食べ物を提供する場所で、これまでに多くの遺構が見つかっています。

当時のいわゆる大衆食堂のようなもので、カウンター席の真ん中に穴が開いておりそこに食べ物や飲み物を貯蔵する構造になっていました。

また今でいうところのファーストフード店のような役割もあったと考えられていて、人々が外で気軽に食事をする文化が既にこの時代にあったことがわかっています。

 

2000年近く前の人たちが私たちと同じように外食をし軽い食事をとっていたというのは驚きですね。

 

 

References:Archaeological Park of Pompeii

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