火星での初仕事、探査機インサイトが捉えた火星の風の音

宇宙
Image Credit: NASA/JPL-Caltech.

11月27日に火星に無事到着したNASAの探査機インサイトが初の調査結果を地球に届けました。

インサイトはこれまでの探査機と違い火星の表面を走り回り情報を収集することはしません。

地上にとどまり地中深くに伸ばした機械を使って火星の成り立ちを調べるのが目的です。

今回の報告では一体どんな種類の発見があったのでしょうか。

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人類が初めて聞く火星の風の音

 

NASAはインサイトが12月1日に北西から南西に向かって吹く火星の風の音をとらえたと発表しました。

 

Sounds of Mars: NASA’s InSight Senses Martian Wind

 

かなり小さい音なのでボリュームを上げないと聞こえないほどです。

NASAによるとこの風は1秒あたり5~7メートルの風速で吹き、着陸前に観察した地表の縞模様と同じ方向に吹いていたそうです。

 

この風の観測は着陸船内の空気圧センサーと地震計が観測しました。

この2つの機器はこれから本格的な調査をするためロボットアームで地表に下ろされる予定でしたが、その本来の仕事をする前に大きな手柄を立ててしまった、ということになります。

 

地震計は設置されると風や温度から守るためカバーに覆われてしまうので、それまでの間に何度かこうした地上の風を観測するかもしれないということです。

 

風を観測する仕組み

 

インサイトには調査のための重要機器が3つ積まれています。

そのうちの一つが高性能地震計SEIS(Seismic Experiment for Interior Structure)と呼ばれるものです。

 

SEIS

 

この機械は地表に設置されると風や温度、地震などの揺れを観測することができます。

数週間後にはロボットアームで地表に設置される予定ですが、現在もインサイト上で作動しています。

それにより今回の風の音の検出につながりました。

 

SEISは高性能の地震観測機であり人間が感知できないようなとても小さな揺れでさえも感知することができます。

(NASAによると水素原子よりも小さな物体の揺れでさえ観測できるそうです。スゴイ!)

火星は大気がとても薄いのでそれだけ音も小さくなります(大気のない宇宙空間では音は聞こえない)が、このSEISのおかげで人類は初めて火星の風の音を聞くことができるのです。

 

2020年7月には新たな火星探査機「マーズ2020」の打ち上げが予定されています。

この探査機には2本の高性能マイクが搭載される計画で、今後また新たな火星の音が私たちに届けられることでしょう。

 

着陸後の肩慣らし

 

インサイトは火星の音だけでなく新たな火星の鮮明な画像も送ってきています。

機器を設置するためのロボットアームが地表を撮影しました。

 

SEISとヒートフロープローブと呼ばれる棒状のセンサーを埋めるための地表調査。

 

探査機周辺の地形。インサイトはエリシウム平原と呼ばれる平らな地形に着陸した。

 

NASAの調査チームによると機器の配置には十分な地表調査が必要で、それには2か月から3か月かかる見通しだそうです。

 

また最初の1週間半の間に圧力センサーの能力の低下が見つかりました。

原因はおそらく火星の大量の粉塵が原因だろうとのこと。

しかしチームはこういったトラブルをある程度予想済みだったことから、焦らず慎重に作業を続けていくそうです。

 

インサイトの調査期間は2年間。

本格的な調査からどういった結果が地球に届けられるのかいまからとても楽しみですね。

 

 

 


 

 

ふうか
ふうか

我々の地球調査も本腰を入れて行わなければならないな

かなで
かなで

えー!めんどくさいよー!

ふうか
ふうか

そもそも何しにここへ来ているのかわかっているのか

かなで
かなで

楽しいことをするためと……遊ぶためー!お姉ちゃんも遊んだほうが絶対楽しいよー!

ふうか
ふうか

……そうか、まぁ、たまにはそういうのもいいかもしれないな。時間はたっぷりあるしな?

せつな
せつな

……なぜそこで私のほうをみるんですか?

 


 

火星探査機インサイトの活動状況についての報告でした。

読んでいただきありがとうごさいました!

 

 

Reference:NASA

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