30年ぶりの画像調整、60億キロのかなたから見た地球「ペイル・ブルー・ドット」

宇宙
Image credit: NASA/JPL-Caltech

NASAのジェット推進研究所(JPL)は、1990年にボイジャー1号が撮影した地球の写真、「ペイル・ブルー・ドット(Pale Blue Dot)」の新しいバージョンを公開しています。

ペイル・ブルー・ドットは、一連の科学調査を終えたボイジャー1号が太陽系を離れようとする際に、地球の方向を振り返り撮影した「点」であり、他の惑星のものと含めた「太陽系家族写真」として知られているものです。

 

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0.12ピクセルの地球、ペイル・ブルー・ドット

 

太陽系の探査を終えたボイジャー1号は、その後も地球との交信を長く続けるために、必要のなくなった機器の電源を切り始める段階に入っていました。

アメリカ時間の1990年2月14日の午前4時48分、ボイジャーのカメラの電源が切れる34分前に撮影された地球は、1ピクセルにも満たない小さな点でしかありませんでした。

しかしその小さな点は、真っ暗な宇宙の中でひときわ輝く青色を放ち、地球が人類の唯一の故郷であり、守り続ける価値のある星であることを、見た人全てに思い起こさせました。

 

30年ぶりに画像調整された「ペイル・ブルー・ドット」 Image credit: NASA/JPL-Caltech

 

地球から60億キロ離れた地点から撮影された、「淡いブルーの点」を意味するペイル・ブルー・ドットは、太陽系家族写真をボイジャーに撮影させるために活動した天文学者であるカール・セーガンが、自著のタイトルにしたことで有名になりました。

ボイジャーのイメージングチームの一員でもあったセーガンは、宇宙の果てに向かおうとするボイジャー1号に、地球を含む太陽系の星たちの姿を撮影させるというアイデアを思いつき、その実現のために奔走しました。

セーガンのアイデアは多くの賛同を得ますが、リスクを指摘する声も少なくありませんでした。

セーガンは、ボイジャーのカメラを太陽の方向に向けることでレンズが壊れてしまう可能性に難色を示していた科学者に対し、たとえ撮影される惑星がほんの小さな点でしかなかったとしても、それは人々の、地球に対する認識を変えることにつながると説得します。

その後、人的および技術的な紆余曲折があったものの、NASAは最終的にセーガンの提案を受け入れ、指示を受けたボイジャー1号は地球を振り返り、合計60枚の画像をカメラに収めました。

 

ボイジャー1号が撮影した太陽系家族写真 Image credit: NASA/JPL-Caltech

 

太陽の光は太陽系の端に位置していたボイジャー1号からでも明るすぎたため、地球に送られてきた画像データから地球とその“家族”を見つけ出すのは困難な作業になりました。

当時のJPLのスタッフは、敷地内にあるセオドア・フォン・カルマン大講堂の壁に引き伸ばした画像を張り付け、散乱する太陽光線のなかから星の痕跡を探しました。

今回30年ぶりに新しくなったペイル・ブルー・ドットは、JPLのエンジニアであるケビン・ギル(Kevin M. Gill)氏が、1990年のオリジナルの画像を、最新のソフトウェアを使って再処理することで作成されました。

 

わすが0.12ピクセルしかないこの青い点は、宇宙に浮かぶたった一つの人類の家です。

 


 

 

ふうか
ふうか

ただの点でしかないが、人類の全ての歴史がここに詰まっている

しぐれ
しぐれ

暗い宇宙でも地球が青いことがはっきりわかるね

せつな
せつな

たった一つの地球……大事にしていこう……

 

References: NASA,JPL

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