2001年に登場して以来Xboxの顔といってもいい存在であるHaloシリーズですが、次の作品であるHalo Infiniteについてはまだその概要がわからないままです。
Haloはこれまで3年ごとに発表されてきましたが、前作Halo5からは既に3年以上が経過しており、ファンはゲームの詳細や発売日についてやきもきしているのが現状です。
そんな中、アメリカのビジネス誌フォーチュンが行った「ブレインストームデザインカンファレンス2019」に登壇した343 Industriesのトランスメディア責任者Kiki Wolfkill氏が、Haloシリーズの今後の展開方法について語りました。
Wolfkill氏は講演で「現在のファンのためのゲームデザインだけでなく10年後のファンのためのゲームデザインについても考えなくてはならない」と述べ、それらに共通する一連のルールを作る必要性を主張しました。
第一作であるHalo:Combat Evolvedの発売から既に18年が経過しています。
Wolfkill氏は一作目のファンは成長し、今では自分の子供たちにHaloの物語を紹介しているといいます。
そしてHaloの世界を継続していくためにはこの二つの層に対して開かれたメディアを作らなければならないと語りました。
© 2019 Microsoft
Haloはゲームだけでなく様々なメディアでも展開されています。
本や映画、そして今後テレビシリーズが放映されることも決まっています。
Wolfkill氏は複数のメディアにまたがったHaloワールドをつなぐための新しいメディアチャンネルを開発する必要があると考えています。
また最近の移り変わりの激しいゲーム事情にも触れ、コンテンツを素早く変更できるようなシステムを持たなければならないとも語りました。
子供たちが遊んでいるゲームは毎週変わりつつあるので、私たちは新作のために3年間を費やすことはできません。
Wolfkill氏は新しい技術としてAR(拡張現実)とVR(仮想現実)に興味があると話し、それらの機器がプレイヤーをHaloの世界に連れていきストーリーと相互作用させることができれば本当にエキサイティングなことだと述べました。
Wolfkill氏の話からは、変化の激しいゲームのトレンドを10年先でも生き残るためにあらゆる方法について考えていることがうかがい知れます。
また子供のゲームの移り変わりに言及していることから、Haloというゲームのジャンルや遊び方に大きな変更が起こる可能性もあるかもしれません。
(一部のゲームメディアは将来のHaloが”Fortnite”や”APEX Legends”のような基本無料型の永続サービスになるのではないかと予想しています)
将来のHaloシリーズがどうなるかはわかりませんが、少なくとも新作Halo Infiniteについては6月のE3で詳細が明らかになる予定です。
ゲーム内容以外の驚きの発表があるのかにも要注目です。
Source:Fortune