「ルートボックスはギャンブルではない」 元EAスポーツの社長がFIFA Ultimate Teamの課金要素に言及

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© Electronic Arts

元EAスポーツのピーター・ムーア氏がメディアのインタビューに応じ、規制の是非が議論されているルートボックスについて言及しています。

 

セガのドリームキャストやマイクロソフトのXbox 360の立ち上げにも関わったピーター・ムーア氏は、「FIFA 09」でUltimate Teamが初めて導入された際、EAスポーツの社長でした。

Ultimate Teamは自分だけのサッカーチームを作れるモードで、選手は主に、課金が必要なカードパック(いわゆるガチャ)で集めます。

EAの収益の大きな柱であるUltimate Teamは、プレイヤー(特に若者)が際限なく資金を費やす可能性があるとして、多方面から批判を受けています。

 

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GamesIndustry.bizとの会話の中でムーア氏は、Ultimate Teamを「ギャンブルとは考えていない」と述べ、そもそものコンセプトは、イギリスの伝統的なラッキーバッグ(ランダムにお菓子やおもちゃが入った福袋)にあると説明しました。

「人々はUltimate Teamを愛していた」と振り返ったムーア氏は、個人的な見解であると前置きしたうえで、「“驚きと喜び”と“ギャンブルの概念”は遠く離れている。パックを手に入れ開封した結果、幸せと思うかひどいと思うかのどちらかで、それ自体はギャンブルではない」と述べています。

 

ルートボックスに対する批判は2017年に増加し、EAのタイトルでは、FIFAのUltimate Teamの他に、「Star Wars バトルフロント II」が槍玉に挙げられました。

ベルギーやオランダなど一部の国は、すでにルートボックスをギャンブルとみなしており、メーカーに対し削除を求めています。

「Star Wars バトルフロント II」は批判を受けた後、ルートボックスを廃止しました。

ムーア氏は、「ルートボックスが多くの精査と批判を受けているのは理解している」と述べる一方、最も重要なのは「プレイヤーがそれを好むかどうかだ」と指摘しています。

 

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多くの国と保護者がルートボックスを問題視しているにもかかわらず、プレイヤーはFIFAに情熱とお金を注ぎ込んでいます。

Ultimate Teamの前会計年度の収益は14.9億ドルで、EAの純収益の27%を占めました。

ムーア氏は、EA時代にユーザーから受けた苦情は、「サーバーがダウンし、カードパックが開けられなくなった事例ただ一つだけだった」と述べています。

 

EAは最新作「FIFA 21」で、パックの購入数やプレイ時間を管理できるアプリ「FIFA Playtime」を提供しています。

 


 

 

かなで
かなで

何が出るか分からないからついつい夢中になっちゃうんだよねー

せつな
せつな

ガチャに使うお金でゲームが何本も買えるのに……

 

 

 

Source: GamesIndustry.biz