ソニーは6月12日に「PS5 – THE FUTURE OF GAMING SHOW」と題した映像を公開し、その中でプレイステーション 5本体の姿を初めて明らかにしました。
本体は既に外観が明かされていた新しいコントローラー「DualSense」のデザインと同じ、白と黒の2トーンカラーで、従来の単色をベースとしたものから離れ、よりスタイリッシュな姿に生まれ変わっています。
映像ではワイヤレスヘッドセットやメディアリモコンなどの周辺機器と共に、ディスクドライブを搭載しない「デジタルエディション」も発表されました。
ディスクドライブを排除した本体には、マイクロソフトの「Xbox One S All Digital Edition」がありますが、新ハードのローンチ時に物理メディア版とデジタルオンリー版が同時発売されるのは今回のPS5が初めてのことになります。
PlayStationの責任者であるジム・ライアン氏は、今回の動画にあわせBBCのインタビューに応じ、本体のデザインや機能について語っています。
PS5の大幅なデザイン変更については、ユーザーの多くが本体をリビングに置いている点を挙げ、(他の家電などとの調和を念頭に)優雅なデザインを採用したと明かし、それはうまくいっていると思うと語りました。
また今回発表された独占タイトル、「Spider Man:Miles Morales」や「グランツーリスモ 7」などがPS5にとってどれほど重要かという質問には、「独占タイトルは明らかに、我々と他のシステム(XboxやSwitch)との違いである」とする一方、「独占であることよりも品質のほうが重要である」と述べています。
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本体の機能や周辺機器については、3DオーディオやDualSense、そしてロード時間がほぼゼロになる高速なSSDを挙げ、それらを「パラダイムシフト」と表現しました。
そして、以前のコンソールは主にグラフィックやCPUに関心が集まっていたが、PS5はユーザーに感覚的なゲーム体験をもたらすことや、開発しやすい環境を整えることにより焦点を当てていると強調しました。
©2020 Sony Interactive Entertainment Inc.
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ライアン氏は、本体価格や2つのバージョン間に価格差があるのかについては言及していません。
しかしデジタル版の本体の投入については、「最近私たちの消費者の多くはデジタルで購入している」と説明し、特別な判断というよりは、単にユーザーに選択肢を提供した結果であると述べています。
またPS5の今年中の発売が適切なのかという問いに対しては、「ゲーム事業は従来の通年や歴史から見て、不況に強い分野であるといえる」と回答しています。
ライアン氏は、価格ではなく価値が重要であると強調したうえで、「ゲームの質や量など、コミュニティが望むものに対し、これまで以上に注意を払う必要がある」と語っています。
プレイステーション 5は2020年の年末商戦期に発売予定です。
References:BBC