ソニーは21日に行われた「Sony IR Day 2019」の中で次世代コンソールについての詳細を明らかにしています。
先日WIREDとのインタビューでマーク・サーニー氏がPS5と目される次世代ハードの詳細について語りました。
そこでは特にロードについて革新的な進化があることが強調されていました。
カセットメディアからディスクメディアに移って以降ゲーマーを悩ませ続けているのがロード時間です。
また昨今のゲームは広大かつ美麗であり多くのデータを使用することから開発者たちはいかにロード時間を短くするのかに苦心しています。
そんな中サーニー氏が自信を持って紹介した次世代PS5の性能は特にロード時間に焦点をあてています。
PS5は物理メディア採用だがロード時間はとてつもなく速い
大方の予想を裏切りPS5は物理メディアを採用することが判明しています。
その場合どうしてもロード時間がネックになるものですが、サーニー氏はカスタムを施したSSDを使用することでその問題を回避していると語っています。
インタビュー時には、スパイダーマンのPS4 Pro版とPS5版とを比べ、Pro版のロード時間が15秒だったのに対し、PS5版はなんと1秒未満であることが明らかにされました。
あまりに歴然としたロード時間の短縮に耳を疑いたくもなりますが、どうやらこれは本物のようです。
(下のTakashi Mochizuki氏のTwitterで比較映像が見れます)
Sony’s official video comparing performance of PS4 Pro vs next-gen PlayStation pic.twitter.com/2eUROxKFLq
— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj) May 21, 2019
上の映像のロードの比較ではPS4 Pro版が約8秒かかっているのに対し、PS5版は驚きの0.8秒しかかかっていません。
また街中を高速で移動するシーンにおいてはPS4 Pro版が止まったりもたついたり描画が遅れたりする一方で、PS5版はなんの障害もなくスムーズに移動することができています。
サーニー氏の発言だけではロード時間が従来の10分の1になるというのはにわかには信じられなかったですが、こうして実際の映像を見ると、PS5がゲーマーや開発者にとって快適な環境であることがよくわかります。
「Sony IR Day 2019」では他にも、現在展開しているPlayStation Nowのサービスが今後のストリーミングサービスにとって大きな役割を果たすことになるだろうといった予測や、リモートプレイ機能のさらなるサポートなどについて語られました。
今回行われた「Sony IR Day 2019」ではPS5についてのサーニー氏のインタビューを復習するような内容でした。
下位互換があることや、8K映像のサポート、レイトレーシング機能や3Dオーディオ機能の対応といったPS5の広範囲にわたる性能をあますところなく披露しています。
肝心のPS5の発売日については言及はありませんでしたが、依然PS4が順調に売れていることやソニーが今年のE3に参加しないことなどから、2020年以降になるのはほぼ確実といってよいでしょう。
今年のE3はマイクロソフトや任天堂が参加し、特にマイクロソフトは次世代Xboxについて何らかの情報を解禁するものと思われます。
GoogleやAppleといった新興勢力も参入し始めているゲーム業界が今後どういう形でゲーマーを楽しませてくれるのか、各メーカーの動きから目が離せません。
Source:Sony