SIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)は昨年に引き続き、コンピューターゲーム関連の最大の見本市であるE3への参加を見送ることを明らかにしました。
SIEの広報担当者はゲームメディアGamesindustry.bizに対し、「徹底的に評価をした結果、SIEは「E3 2020」に参加しないことを決めた」と述べ、その理由として、「E3 2020」のビジョンがSIEのグローバルイベント戦略に適していないことを挙げました。
SIEは今年発売されるPS5を含むPlayStation関連の商品を、世界中の何百もの消費者イベントでお披露目するとし、2020年をファンと一緒に祝う1年にしたいと抱負を語っています。
SIEの担当者は、E3を運営するESA(Entertainment Software Association)を非常に尊敬していると話しましたが、去年に続き2年連続で世界最大の見本市をスキップするという選択は、SIEがもはやE3を宣伝に適したイベントとはみなしていないことを表しています。
ソニーは1995年から始まったE3に2017年まで参加しており、初代PlayStationを始め、歴代のハードと魅力的なゲームの数々をE3という舞台でお披露目してきました。
しかし昨年初めてE3をスキップしたことで、ソニー以外のいくつかのゲーム会社も、E3の消費者イベントとしての価値に疑問符をつけるようになりました。(EAは2018年のE3に参加しませんでした)
一方マイクロソフトなどのように、E3をこれまでどおり、メーカーと消費者とを結びつける絶好の機会と捉えている会社もあります。
Xboxの責任者フィル・スペンサー氏は、SIEのE3不参加の表明の後Twitterを更新し、マイクロソフトが今年もE3に参加することを明らかにしています。
スペンサー氏は、現在XboxのチームがE3に向けて懸命に準備をしているとし、2020年がXboxにとって節目の年になることを強調しました。
Our team is hard at work on E3, we look forward to sharing with all who love to play what’s ahead for us. Our artform has consistently been propelled by the cross-section of creativity and technical progress. 2020 is a milestone year in that journey for Team Xbox. #XboxE3 #E32020
— Phil Spencer (@XboxP3) January 14, 2020
ESAの広報担当者はSIEの「E3 2020」への不参加をうけ、「E3はビデオゲーム業界を祝い、世界の何十億もの人たちに愛されているエンターテインメントを再定義する人々とブランド、革新を紹介する代表的なイベントです」と声明を発表しています。
これまで新しいハードの詳細はE3で発表されてきましたが、今年発売されるPS5に関しては、様々なメディアやE3以外のイベントを通して明らかになります。
Source: GamesIndustry.biz