毎年6月に行われる恒例のゲームイベントE3への2019年の参加を見合わせたソニーですが、来年1月に開かれるPAX Southに登場するかもしれないとの情報が出てきました。
PAX(Penny Arcade Expo)は2004年から始まったゲームイベントで、コンピューターゲーム以外にもトレーディングカードやボードゲーム、テーブルトークRPGなど様々なジャンルのメーカーが参加しています。
イベントでは業界関係者のトークや音楽演奏、パネルディスカッションや出演者のサイン会、さらには参加型のゲーム大会などが行われ、メーカーとファンが一体となって盛り上がれることが大きな特徴となっています。
もちろんゲームメーカーも登場し新作の紹介や発表などが行われます。
海外のゲームフォーラムReseteraに投稿されたPAX Southのチラシには、ソニーの参加が記されており、イベントがこれまでにないほどの大規模なものになると宣伝しています。
赤線の部分にソニー(プレイステーション)、カプコン、バンダイナムコの名前がある。Image:Resetera
またゲームメディアPSUも、来年のPAX Southに、バンダイナムコやカプコンと並んでソニーが登場するかもしれないと報告しています。
ソニーは1995年から開催されてきたゲームイベント「E3」に、2019年は参加しないと表明し業界を驚かせました。
SIE(ソニー・インタラクティブ・エンタテインメント)はE3に不参加の理由として、コミュニティと交流する斬新な機会を模索するためとしています。
消費者に自社の製品をアピールをする場として利用されてきたE3は、インターネットをはじめとした情報ツールの発展によりその役目を失いつつあるという指摘があります。
PAXはE3よりもファンとの交流に重点を置いたイベントとして知られているため、ソニーのPAXへの参加は、驚きというよりはむしろ当然の選択と言えるかもしれません。
ソニーのPAXへの参加については、それが初めてであるということよりも、次世代機について何らかの発表があるのかという点に注目が集まっています。
コンソールメーカーは伝統的に次世代機をE3で発表してきました。
しかしソニーは2019年のE3を回避することを決め、またPS4が登場してから5年が過ぎたことを踏まえるならば、PAX Southで次世代機の情報が公開されるのはありえない話ではないでしょう。
今年の1月に開かれたPAXでは「ゴッド・オブ・ウォー(God of War)」の開発会社である、SIEサンタモニカスタジオのクリエイティブ・ディレクター、Cory Barlog氏が基調講演を行っています。
次世代機について沈黙を保ち続けるソニーは、PAXでどんな発表を行うのでしょうか。
PAX Southは現地時間2019年の1月18日から20日まで、テキサス州のサンアントニオで開催されます。