ゾンビco-opシューターとしていまだ大きな人気を持つValveのLeft 4 Deadシリーズですが、Left 4 Dead 2を最後に続編が出ていない状況です。
先日Left 4 Deadの開発を担当していたTurtle Rock Studiosが“Left 4 Dead風”の新作ゾンビco-opシューター「Back 4 Blood」を発表しました。
続編を求めるファンが狂喜したのは言うまでもないことですが、そんななか突如YouTubeにアップされたある一つのトレーラー映像が大きな注目を集めています。
Clusterflu961と名乗るアカウントの人物がアッブロードした動画のタイトルは「20190611wVLACgXBSwO4eVv.021162_h264」という無意味にも思える記号の羅列でしたが、その内容は明らかにLeft 4 Deadを意識したものでした。
(残念ながらValveによってフェイクであることが確定しました……それでも素晴らしいクオリティ!)
ちょっとグロい部分もあります。20190611wVLACgXBSwO4eVv.021162_h264
映像はガソリンスタンドの屋内をゆっくりとカメラが進みそこで起きた黙示録的な状況を想起させる作りになっており、後頭部に斧が突き刺さったゾンビや床にべったりとついた血のり、また安全地帯と思われる部屋の壁には周辺地域の地図やメモが張り付けてあることなどが確認できます。
カメラが屋外に出るとそこにはエンスト気味のRV車とそのボンネットに散らばった内臓があり、最後はLeft 4 Deadのタイトルでおなじみの“親指の欠けた片手”が車に向かって手を伸ばすシーンで映像は終了します。
このいかにもなLeft 4 Dead風のトレーラー映像には、タイトルはもちろんのこと、何一つ製作者やゲームに関する情報が記載されていません。
YouTubeのコメント欄や海外サイトの反応では、多くの人がこれをフェイクだとみなしています。
その理由は「Valveは自分たちのお金を数えることに忙しいから」といったものや「これはLeft 4 Deadのデジタルカードゲームだ」といったものまで様々です。
しかしこれをフェイクとみなすもっともらしい意見の一つは、映像内に写っていた「life」と書かれたシリアルの箱でしょう。
この「life」というシリアルは、アメリカのシカゴに拠点を置く実在の企業「Quaker Oats Company」の商品です。もしこの映像が本当にLeft 4 Dead 3のトレーラーだとすれば、Valveは商品をゲーム内に登場させることでQuaker Oats Companyと提携していなければなりません。
ゲーム内に実在の商品が登場する例は過去にいくつもありましたが、おそらくValveは実在の企業とコラボするよりも架空のシリアルをゲームに登場させることを選ぶでしょう。
またこれがLeft 4 Dead 3のトレーラーの流出ならばValveはこの映像を放ったままにはしておかないでしょう。(5月3日時点ではまだ映像は削除されていません)
どちらにしても確実なのはこの映像がとてつもなくクオリティが高いものである、ということです。Clusterflu961という人物はこの一本しか動画をアップロードしていません。これがフェイクであろうとなかろうと、映像の続きを見たくなってしまうほどのクオリティにはただただ驚嘆してしまいます。
十中八九この映像はLeft 4 Dead 3とは関係のないものと思われますが、タイトルにある20190611という数字――これは今年のE3の開催初日――と踏まえ今後の展開を見守りたいところです。
(追記:PCGamerがValveに問い合わせたところこのトレーラーがフェイクであることが確定しています……残念!)
Source:YouTube