アメリカの市場調査会社NPDは、PlayStation4とXboxOneそれぞれのハードで最も売れたゲームを公表しています。
これはNPDのアナリストであるマット・ピスカテラ氏が、先日放映されたPlayStationの新作紹介番組「State of Play」に合わせて発表したものです。
PlayStationのランキング――下が独占ソフトのみのランキング Source:Mat Piscatella
XboxOneのランキング――下が独占ソフトのみのランキング Source:Mat Piscatella
ランキングによると双方のハードともに「グランドセフトオート5」や「コール・オブ・デューティシリーズ」などが上位を独占しています。
一方でファーストパーティ製のゲームのみのランキングでは、両陣営で異なる動きが確認できます。
Xboxはハードの顔ともいえる「Halo」が依然人気であり、また「Forza」や「Gears of War」といったシリーズものがチャートを占めています。
しかし新規IPが「Sea of Thieves」の1本のみであることは、今後のハード普及の面において必ずしも歓迎できる結果ではないでしょう。
対するPlayStationは「Marvel’s Spider-Man」を筆頭に「Horizon Zero Dawn」「Bloodborne」「Days Gone」などの新規タイトルが満遍なくランクインしています。
「Marvel’s Spider-Man」に関してはサードパーティ製の作品を含んだチャートにもランクインしておりその強さと販売数を伺い知ることができます。
独占ソフトはどちらの陣営も喉から手が出るほど欲しいもので、成功すれば長期間にわたり利益をもたらします。
PlayStationのチャートに多くの新規タイトルが存在していることはソニーにとって大きな強みとなります。
一方のマイクロソフトは、思っていたほど新規タイトルで顧客を誘導できない結果となりました。
今回のNPDのデータは、今世代の新規IPの普及に関してはPlayStationに軍配が上がったことを示しています。
※なおXboxに関してはサブスクリプションサービスである「Xbox Game Pass」に含まれているタイトルはランクインしていないため、実際のプレイ人口はチャートとは異なる可能性があります。
この先「Xbox Game Pass」のような定額サービスがますます利用されるようになってくると、こうしたチャートの持つ意味もこれまでとは変わってくるかもしれません。
……少なくともはっきりしているのは、「GTA」と「CoD」のシリーズがとてつもない人気であり、引き続き次世代のランキングも賑わすだろう、ということです。
Source:NPD