「World of Tanks」や「World of Warships」などの開発会社Wargamingは、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ロシアとベラルーシ国内での事業から撤退すると発表しました。
2022年2月24日から始まったロシアのウクライナ侵攻では、被害の拡大に伴い、多くのゲーム企業が、ロシアと親ロシア国であるベラルーシからの撤退を表明しています。
Wargamingはベラルーシの首都であるミンスクで設立され、そのタイトルの多くは、特にロシアで高い人気を誇ります。
Wargamingは4月4日、ホームページで次のように述べました。
「Wargamingは過去数週間にわたり、世界中の事業運営について見直しを行ってきました。私たちは、ロシアとベラルーシでいかなる事業も所有または運営しないことを決定しました」
声明によると、「World of Tanks」や「World of Warships」などのタイトルは引き続きロシアとベラルーシ国内で利用できますが、管理を行うのはWargamingではなく、ロシアの企業Lesta Studioとなります。
これについてWargamingは、「3月31日付でゲーム運営をLesta Studioに移管しましたが、私たちはこのプロセスから現在も今後も利益を得ることはありません。それどころかかなりの損失を被ることが予想されます」と説明し、ロシアとベラルーシ国内での運営が、既に自分たちの手から離れていることを強調しました。
また併せて、ミンスクのスタジオが閉鎖手続きに入っていることも明らかにしました。
Wargamingは現在キプロスに拠点を置いています。
Wargamingは、ウクライナの首都キーウ(キエフ)にもスタジオを抱えています。
同社はロシアのウクライナ侵攻以降、赤十字に100万ドルの寄付を行い、また困難な状況にある社員に対し、住居や金銭面での支援も続けています。
戦争なんてゲームの中だけで十分……
みんなが笑って遊べる日が早く来てほしいね
Source: Wargaming.net