Xbox ScarlettはVRに焦点を当てていない、Xboxの責任者フィル・スペンサー氏が発言

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©2019 Sony Interactive Entertainment Inc.

オーストラリアのゲームメディアStevivorによると、マイクロソフトは次世代機である「Xbox Scarlett(スカーレット)」にVR機能を搭載するつもりはありません。

先日ロンドンで開催されたXboxのイベント「X019」で、Xboxの責任者であるフィル・スペンサー氏は、Stevivorとの会話の中で、来年登場のXbox ScarlettにとってVRは主な焦点ではない、と話しました。

VRデバイスは現在、ソニーのPlayStation VRやOculus Rift、HTC Viveなどの商品が発売されていますが、登場時の期待と比べれば、いまだ世の中に浸透しているとは言い難い状況です。

 

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スペンサー氏はVRにはいくつかの問題があると述べます。

 

VRは孤立していますが、私たちは、ゲームというものは一種の共同体験だと考えています。

 

氏は、次世代機でのVRの導入に否定的なのは、自分たちが顧客の求めに応じることを重視しているからだと語り、Xboxの顧客がそもそもVRを求めていないことが大きな理由だとしています。

またXboxの顧客は、VR体験を手に入れるための場所が既にPCなどの別のところにあることを知っているとも述べました。

 

VRに関してはソニーに一日の長があります。

データによるとソニーのPlayStation VRは、2019年3月の時点で420万台販売されており、現在でも数は多くないものの、対応ソフトが供給されています。

また先日Valve(HTC Viveの開発会社の一つ)が、長らく続編を期待されていた「Half-Life」のVRバージョン、「Half-Life:Alyx」を2020年の3月に発売すると発表し、大きな話題となりました。

 

VRは着実に新しいデバイスとして認識され始めてきていますが、スペンサー氏はVRの今後の伸びについて懐疑的な見方をしています。

 

誰も数百万のVRユニットを販売していません。最終的にはそこにたどり着くかもしれませんが、今のところそうではありません。

 

スペンサー氏は、VRの導入に否定的なのは金銭的な面があることも認め、現在のVRをとりまく環境が変わらない限り、次世代機にとってVRは焦点にはならないと話しています。

 


 

スペンサー氏の発言の後、SIEワールドワイド・スタジオのプレジデントである吉田修平氏があるツイートをし、一部で話題となっています。

 

 

吉田氏はツイートでXboxやスペンサー氏の発言に言及してはいないものの、「我々はしばしば顧客が求めていないものを作るために一生懸命働くことがある」と書き、暗に保守的な路線に固執するXboxの姿勢を揶揄しました。

 

吉田氏やスペンサー氏の実際の心境についてはわかりませんが、少なくともXbox陣営が新しい分野に消極的なのは、過去に“顧客が求めていないもの”を本体に搭載し苦渋をなめた経験が尾を引いている可能性があります。

XboxOneはその登場時、ユーザーの期待に背き、ゲームではなくエンターテインメント路線に力を入れ、誰もが欲しがらないキネクトというデバイスを標準装備していました。
(それがPlayStationと差を広げる要因になったのは歴史が知るところです)

スペンサー氏がXbox ScarlettでのVR体験に消極的なのは、こうした苦い経験があるからなのかもしれません。

 

いずれにしても今後のVRゲームの動きによっては方針が変わることも考えられるでしょう。
(特に「Half-Life:Alyx」はVRゲームに新たな展開をもたらすきっかけになるかもしれません)

VRをリードするソニーとそこから距離を取ろうとするマイクロソフトの今後の動きに注目です。

 

 

Source:Stevivor

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