Xboxの責任者であるフィル・スペンサー氏はIGNの番組に出演し、そのなかで、過去にプラチナゲームズが開発しその後キャンセルされた「スケイルバウンド(Scalebound)」について触れました。
スケイルバウンドは2014年のE3で発表されたXbox One用のアクションRPGで、ドラゴンと共に動き回るスタイリッシュな戦闘シーンが大きな注目を集めたものの、マイクロソフトは2017年にゲームをキャンセルすると発表しています。
IGNの「Unlocked」に出演したスペンサー氏はインタビューのなかで、「我々はスケイルバウンドに取り組んでいない」と明言し、それが既に過去のものであることを改めて強調しました。
スペンサー氏は、「長年取り組んできたゲームをキャンセルしなければならないことは、自分の役割のなかで最高の瞬間ではない」と説明し、開発をストップせざるを得なかったことについてファンに理解を求めました。
また開発会社のプラチナゲームズやディレクターを務めていた神谷英樹氏および開発チームに対しては大きな敬意を抱いていると明かし、キャンセルは非常に厳しい決断だったと付け加えています。
Interview: Head of Xbox Phil Spencer – Unlocked 437
スペンサー氏は当時の情報公開の仕方に問題があったことを認め、スケイルバウンドと同じくキャンセルされた「フェイブルレジェンド(Fable Legends)」に触れたうえで、自分たちがこれからやろうとしていることが、既に公になっていた状況を後悔していると述べました。
(フェイブルレジェンドは2012年に開発がスタートし2014年のE3で発表されましたが、2016年に正式にキャンセルされました)
スペンサー氏は、「私たちの最終目標は素晴らしいゲームを顧客に届けることだ」とし、スケイルバウンドでそれを達成できなかったことはとても残念なことであると話しています。
スケイルバウンドについてはプラチナゲームズの稲葉敦志氏が、チャンスがあれば再び取り組みたいと明らかにする一方、今後についてはIPを保有しているマイクロソフト次第であると語っています。
Source: DualShockers