マイクロソフトは今年のホリデーシーズンに発売される次世代コンソール「Xbox Series X」に新しい機能、「スマートデリバリー(Smart Delivery)」が加わったと発表しています。
Xboxに関するニュースを掲載するXbox Wireは24日ブログを更新し、Xbox Series Xが過去全てのXboxと後方互換性を持つことや、処理能力が現行の最上位機種であるXbox One Xの2倍になること、GPUパフォーマンスが12テラフロップスであることなどの新ハードの設計に関する情報とともにスマートデリバリーを紹介しています。
一度ゲームを購入すれば現世代機と次世代機のどちらでもプレイできる「スマートデリバリー」
スマートデリバリーは、1つのゲームタイトルを購入すれば、Xbox OneとXbox Series Xのどちらのハードでもプレイすることができるというもので、新作の「Halo Infinite」を含むXbox Game Studiosのタイトルは全てこの機能に対応しています。
Xbox Wireは「一度ゲームを購入すると、Xbox OneまたはXbox Series Xのどちらでプレイしていても、ハードに適したバージョンを入手することができる」と書き、サードパーティ製のゲームに関しては、開発者が望むならばスマートデリバリーに対応できるとしました。
スマートデリバリーは、購入したゲームを追加の投資をすることなくアップグレードし次世代で利用できるため、すぐにはXbox Series Xを買う予定がないユーザーでも安心して現行機向けのタイトルを購入することができます。
Xbox Game Studios以外のサードパーティがスマートデリバリーを採用するかは今のところ未定ですが、「サイバーパンク2077」のCD Projektはいち早くこの機能に対応し、Xbox One版の「サイバーパンク2077」を購入したユーザーは無償でXbox Series X版を取得することができると発表しています。
Gamers should never be forced to purchase the same game twice or pay for upgrades. Owners of #Cyberpunk2077 for Xbox One will receive the Xbox Series X upgrade for free when available. https://t.co/nfkfFLj85w
— Cyberpunk 2077 (@CyberpunkGame) February 24, 2020
Xbox Series Xは当面専用タイトルが発売されないことが明言されているため、スマートデリバリーに対応したタイトルの、ハード間でのパフォーマンスがどう変わるのかについては今後の情報を待つ必要があります。
マイクロソフトは、「消費者は常に最適のバージョンにアクセスできる」としています。
スマートデリバリーの物理メディアへの対応に関しては、マイクロソフトの広報担当者が、「開発者またはパブリッシャーがスマートデリバリーの実装を決定した場合にはサポートできる」と回答しています。
これは例えば、Xbox One版の「Halo Infinite」をディスクで購入しても、Xbox Series Xでダウンロード版を入手できることを意味します。
またPCでも同じゲームをプレイできる「Xbox Play Anywhere」に対応したゲームの、Xbox Series Xへのアップグレードに関しては回答を得られていません。
Xbox Series Xは今年のホリデーシーズンに発売予定となっています。