イギリス陸軍のニック・カーター将軍が、軍に「ロボット兵士」が加わる可能性について言及しています。
Sky Newsのインタビューに答えたカーター将軍は、向こう5年の防衛計画に触れ、「ロボット兵士は2030年代までに軍にとって不可欠となり、人間と一緒に最前線とその周辺で働く可能性がある」と述べました。
また考えられるロボット兵士として、多数の自律型および遠隔操作マシンを挙げ、「将来、軍の12万の兵士のうちの3万人はロボットになっているかもしれない」と付け加えています。
イギリス軍は以前から、防衛計画にロボットへの投資を含めることを提案していました。
しかし支出の見直しを求めたリシ・スナック財務大臣により、計画は10月に白紙となりました。
カーター将軍は、「財務省と軍事費に関する建設的な交渉を続けている」と述べ、ロボットへの長期的な投資が必要な理由について、「近代化に自信を持つ機会を与えてくれるからだ」と説明しています。
イギリス陸軍はここ数年、兵士の調達に苦労しています。
現在の訓練された兵士の数は73,870人で、名目上の目標である82,050人をかなり下回っています。
陸軍はギャップを埋めるため、引き続き兵士を募集する一方で、テクノロジーによる代替手段も検討し始めており、既に全ての部隊に、小型ドローンや遠隔操作可能な陸上および水上ビークルなどを配備しています。
また現在開発中のものには、2つのショットガンを搭載したドローンもあります。
Excl: A shotgun-armed drone that can fly indoors & identify targets using AI has been developed by British military.
— Lucy Fisher (@LOS_Fisher) September 29, 2020
The i9 has overcome the “wall suck” problem facing drones flying indoors.
It’ll be used in urban warfare & could be fitted with a rocket or chain gun in future. pic.twitter.com/I6ImnEBHDW
「i9」と呼ばれるこのドローン兵器は、被害が最も多い市街戦での使用を想定しており、遠隔操作によって対象を攻撃します。
カーター将軍は、「世界は非常に不確実で不安な場所である」と述べ、将来の戦争のリスクについて、「現在の紛争地域が段階的に拡大するという誤算が起こった場合、イギリスが戦争に巻き込まれる可能性がある」と指摘しています。
ロボット兵士の実用化は倫理面でハードルがありそうだね
ロボット兵士が3万人……暴走しないか心配……
Reference: The Guardian