ティータイムは適度な温度の飲み物で――熱すぎる飲み物は食道がんの発生と関連があるとする研究結果

雑ネタ
Image by Jason Goh from Pixabay

WHO(世界保健機関)は食道がんのリスクを減らすために熱い飲み物の温度を冷ますよう勧めています。

しかし熱さや冷たさの感じ方には個人差があります。

猫舌の人もいれば多少の熱さなど何ともないという人もいます。

 

最近発表された研究で著者たちはより客観的なデータを取るべく実験を行っています。

そこで示された結果によると、少なくとも60度以上の温度の飲み物をそのまま飲むのは避けたほうが賢明です。

スポンサーリンク

 

60度以上の熱さの飲み物を習慣的に飲む人はそうでない人より食道がんの発生率がほぼ2倍に

 

WHOの報告以外にも熱すぎる飲み物が食道がんの発生と関連があるという多くの研究結果があります。

しかしこれらの研究は熱い飲み物ががんの発生をどのようにして引き起こすのかについて調べたものではなく、ほとんどが日常生活の中におけるお茶やコーヒーを飲む習慣に焦点をあてています。

WHOにしても動物研究における上限値65度を根拠に、60度以下の温度を推奨しています。

少なくとも熱すぎる飲み物を習慣的に摂取することが、100%食道がんを引き起こす要因であるという研究結果はありません。

 

しかし研究者は熱い飲み物が冷めるまで待つことはリスクを低下させると主張します。

彼らは過去に行われた結果を補強するために継続的な調査を行っています。

 

イラン北東にあるゴレスターン州では、過去にお茶を飲む文化と食道がんの発生率について調査が行われた地域です。

研究者たちは再びこの地域に入り、5万人以上の参加者から広範なデータを収集しました。

データにはお茶を飲む習慣のほかに、喫煙や社会的経済的地位に至るまで様々なものが記録されており、彼らの健康状態は何年にもわたって記録されました。

 

参加者はまず75度の温度のお茶を出され、それが自分の好みの温度であるかどうか答える必要がありました。

研究者たちはその後温度を5度ずつ下げていき、各温度ごとの人数と彼らの病歴を調査しました。

その結果、60度以上に加熱された700ml未満のお茶を飲む人々は、それよりも冷たい温度のお茶を飲む人たちよりも食道がんの発生率がほぼ2倍になったことが明らかになりました。

 


 

この結果は驚きですが注意しなければならないことは、人はお茶だけを飲んで生きているわけではないということです。

研究では詳細が明らかになっていませんが、この地域の人たちの喫煙率や普段の食事、日々の運動など様々な要因について考える必要があります。

これらは食道がんの発生率と大きな関わりがあります。

 

食道がんの生涯発生率はアメリカでみると、男性が132人中1人、女性が455人中1人で、がんのなかでは8位に位置しています。

しかしイランや中国などの国では食道がんははるかに一般的な病です。

こうした事実から熱い飲み物だけががんの発生率を上昇させるわけではないことがわかります。

 


 

今回の研究結果は熱い飲み物と参加者の病歴にだけ焦点をあてています。

一見すると驚きの結果ですが、熱い飲み物を封印するにはさらなる研究が必要なのは言うまでもありません。

それまでは自分の舌を信じるのが一番良いことのような気がします。

 

熱すぎればやけどをしてしまうことをあなたの舌はよく知っています。

適度な温度の飲み物で楽しいティータイムを過ごすのは間違いなく身体と心の健康に良い影響があります。

ちょっと熱いな、と思ったときは少しだけ温度が下がるのを待ってみましょう。

 

 

References:ScienceAlert

雑ネタ
スポンサーリンク
しぐれをフォローする
しぐれちゃんねる

コメント