マクドナルドやアウディ、「社会的距離」を保つ大切さをロゴのデザイン変更で表現

雑ネタ
(Image: Audi/McDonald's)

マクドナルドやコカ・コーラなどの大手ブランドは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府や関係機関が求めている「社会的距離」を保つことの重要性を、自らのロゴを使って人々に訴えかけています。

「社会的距離」は相手との間に適切な距離をとることで感染を防ごうとする予防戦略で、ウイルスによる被害をこれ以上大きくしないためにも徹底が求められています。

 

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先日ブラジルのマクドナルドはFacebookを更新し、マクドナルドのロゴとして親しまれているMのマークを2つのアーチに分割した画像を投稿しました。

 

Image: McDonald’s

 

また広告代理店は動画のなかで、一部の店舗が閉鎖している状況に触れながらも「私たちはいつでも一緒にいられる」と説明し、配達やドライブスルーなどで食事を提供できることをアピールしました。

 

飲料大手のコカ・コーラも現在人通りの少なくなっているタイムズ・スクエアの電光掲示板に、「離れていることがお互いをつなぐ最良の方法です」と書き、社会的距離を保つことを呼びかけています。

 

 

自社のロゴを変更することで社会的距離の重要性を訴える手法は自動車メーカーにも広まっています。

アウディとフォルクスワーゲンは共に、使われている文字とリングの距離を離した新しいロゴを公開しています。

 

アウディはTwitterに、「家に居て、距離を保ち、健康で、お互いに支えあうことで私たちは一緒にいられる」と書き、自宅に留まって人との距離を保つよう促しました。

 

Image: Audi

 

またフォルクスワーゲンも、VとWを離したロゴと動画をTwitterに掲載し、「社会的距離を保ってくれてありがとう」と書きました。

 

Image: Volkswagen

 

 

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ウイルスに対する危機感をロゴの変更で表現する大企業のやり方については賛否があります。

ブランド戦略やデザインなどを手掛けるSiegel+Gale社のクリエイティブディレクター、Douglas Sellers氏は、私たちが現在置かれている状況は深刻なものであり決して冗談では済まされないとしながらも、こうした社会的距離の大切さを表現したロゴデザインは、経験していることの厳しさを軽減するだけでなく、実際の行動を促す可能性があるという意味で注目に値すると評価しました。

一方ニューヨークの出版社Ad Ageの編集長であるBrian Braiker氏は、今は黙って人の役に立つことをする時であり、マクドナルドやコカ・コーラのような、ロゴで連帯感をアピールするようなやり方は見ていて不愉快な気持ちになると話しています。

 


 

 

しぐれ
しぐれ

批判もあるだろうけど大企業だからできることもあるよね

せつな
せつな

感染を防ぐにはとにかく外に出ないことが大事……

 

References: CNN