ネス湖の怪物は実在する? 最新機器を使った半世紀ぶりの大規模調査

雑ネタ
(Loch Ness Monster/Public domain)

ネッシーで有名なスコットランドのネス湖で、半世紀ぶりとなる大捜索が行われることになり、主催者がボランティアを募っています。

 

ネス湖は、スコットランドのハイランド地方にあるイギリス最大の淡水湖で、古くから巨大な生き物に関する噂が伝えられてきました。

記録に残る最初のものはスコットランドの修道士、聖コルンバに関する6世紀の書物で、そこでは、ネス川のほとりで「水獣」に遭遇したコルンバと従者の話が語られています。

しかしネス湖の怪物をもっとも世に知らしめたのは、1933年、地元の新聞インヴァネス・クーリエに掲載されたアルディ・マッカイの記事です。

マッカイはネス湖にあったホテルの支配人だった女性で、1933年4月15日、夫と車を運転中、ネス湖で「大きな獣」あるいは「クジラに似た魚」を目撃しました。

この話は瞬く間に広まり、以降、ネス湖の怪物に関する情報がメディアに寄せられるようになりました。

そして1934年、怪物を捉えたとする一枚の写真、通称「外科医の写真」がデイリー・メール紙に掲載されます。

水面から首を出した恐竜を連想させる写真は、世界中の人々を熱狂させ、多くのハンターが、怪物の正体を暴こうと湖に引き寄せられました。

 

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ハイテク機器を使用した半世紀ぶりの大規模調査

 

ネス湖の怪物について書かれたインヴァネス・クーリエの記事 (Loch Ness Centre/X)

 

ネス湖の怪物への情熱は現代にまで引き継がれています。

ネッシーに関するイベントを手掛けているネス湖センター(Loch Ness Centre)は、8月26日と27日の2日間にわたり大規模調査を行う予定で、期間中は数百人の愛好家が、現地およびオンラインでネス湖の怪物を探します。

ネス湖センターのゼネラルマネージャーであるポール・ニクソン氏は、「私たちはこのユニークな物語の守護者です。訪問者にとって忘れられない体験を生み出すことに投資するだけでなく、探索を継続し、湖の奥底に眠る謎を明らかにすることに尽力しています」と述べています。

 

1972年以来、およそ半世紀ぶりとなる今回の大規模調査では、これまでに使われなかったハイテク機器が投入されます。

ネス湖センターによると、調査には、水面の熱源を検知する赤外線カメラを搭載したドローンや、水中の信号を検出できる聴音器などが使用されます。

世界中から選ばれた現地のボランティアは、湖の監視をしながら、水面に不可解な動きがないかを記録していきます。

また現地に行くことのできない人は、オンライン上で監視作業を手伝います。

ネス湖の怪物を長年探し続け、今回のイベントにも協力している団体、ネス湖探査(Loch Ness Exploration)の創設者アラン・マッケンナ氏は、「組織の立ち上げ以来、説明が難しいあらゆる種類の自然現象を記録、研究、分析することが、常に私たちの目標でした。この大規模調査に参加することは、世界中の多くの人を魅了してきた謎に貢献できる真の機会です」と述べています。

 

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科学界はネス湖の怪物について、懐疑的な立場をとっています。

2019年にニュージーランドのオタゴ大学が主導した調査では、湖の生物の全DNAが分析されましたが、そこに恐竜のような巨大な生き物を示す証拠は見つかりませんでした。

調査チームは、ネス湖の怪物とされているものについて、大型のウナギの可能性があると結論づけています。

 

 

 


 

 

しぐれ
しぐれ

ネッシーの有名な写真は後で捏造であることが判明してるよ

かなで
かなで

最新機器を使って新たな発見があるといいね

 

Reference: Loch Ness Centre