ネッシーの正体は“巨大ウナギ”か、ネス湖全域のDNA調査から明らかに

雑ネタ
ⓒUniversity of Otago

スコットランドにあるネス湖には昔から未確認の大型生物が生息しているとされ、今でも多数の目撃情報があります。

世界的に有名なネス湖の怪物――いわゆるネッシーのものとされる白黒写真が公開されて以降、ネス湖とネッシーは未確認生物の代名詞として人々の興味と関心の的になり続けています。

 

ネス湖から首を出す、かの有名な白黒写真については後に撮影者が偽物であることを明らかにし、またその他のネッシーのものとされる画像や映像も今日のテクノロジーの発達によりほぼ全てがねつ造か別の何かとの見間違いだとされています。

何とも夢のない話ではありますが、今回ニュージーランドの国際的チームが行った研究は、ネッシーの実在を信じる人にとってさらにとどめとなりうる結果を出しました。

ネッシーは恐竜の生き残りではなく「巨大ウナギ」である可能性があります。

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ネス湖には大型生物のDNAが存在しない

 

ネッシーを撮影したとする有名な“外科医の写真”。後にねつ造であることが判明 Credit:Steve Pike/Flickr

 

ニュージーランドの科学者グループはネス湖の水のサンプルからDNAを抽出することにより、そこに住む生物種の全てをカタログ化しようとしています。

彼らの目的はネッシーやプレシオサウルス(ネッシーは首長竜の一種であるプレシオサウルスの生き残りだとする説がある)を探すことではなく、DNAをカタログ化することでネス湖の動植物についての知識を深めることにあります。

 

研究を主導したニュージーランドのオタゴ大学の遺伝学者ニール・ゲメル教授と彼のチームはネス湖から数多くのDNAサンプルを採取しました。

その結果判明したのは、プレシオサウルスのような巨大な恐竜や爬虫類などのDNAデータはネス湖には存在しないということでした。

 

私たちのDNAデータにはネッシーと関係のある生物の証拠は見つかっていません。残念ながらここにプレシオサウルスがいるという考えが成り立つとは思えません。

 

ゲメル教授は「人々はネス湖の謎を愛している」と語り、自分たちはそこに科学的な観点からアプローチすると話します。

教授はさらに、データの中にはサメやナマズ、チョウザメのDNAは存在しないと語り、ネス湖にはプレシオサウルスだけでなく、ネッシーと見間違うような大型の生物そのものが生息していない可能性を指摘しました。

 

研究結果はネス湖に大型の生物が存在していないことを示しましたが、では一体人々が目撃したものは何だったのでしょうか?

 

ゲメル教授によると、ネス湖は「ウナギ」のDNAが非常に豊富であり、ネッシーと思われている生物がこのウナギである可能性は無視できないだろうと語ります。

DNAデータからは生物の大きさを判別できませんが、そのサンプルの豊富さは大型のウナギが生息している可能性を排除しません。

 

サンプルの量からすればネス湖に巨大なウナギがいる可能性を無視することはできません。ネス湖の怪物は巨大ウナギかもしれません。

 

ウナギの稚魚はバハマ近くのサルガッソ海から5,000km以上移動した後、スコットランドの川や湖に到着します。

ネス湖は海とつながっていることから、ネッシーや大型生物はその間を行き来しているとする説があります。(なかなか発見されない理由)

その真偽はさておき、ネス湖にやってきたウナギの稚魚が湖で巨大化するのであれば、見え方によっては恐竜と見間違うこともあり得なくはないでしょう。

 

ゲメル教授が指摘するように、遥か昔からこの湖で目撃されてきたのは、遠い海からやってきた「巨大ウナギ」だったのかもしれません。

 

それでもネス湖の怪物は存在し続ける

 

ネス湖では今でも未確認生物の目撃情報が絶えない Image by iKLICK fromPixabay

 

ネス湖のDNAデータは残念ながら巨大な未確認生物や恐竜の痕跡を示しませんでしたが、それが怪物の存在の全てを否定するわけではありません。

 

ネッシーの目撃記録を管理しているゲイリー・キャンベル氏によると、ネス湖では毎年平均10件の未確認生物の目撃情報があります。

キャンベル氏は最新の研究を歓迎しつつも、より多くの科学者がネス湖に住んでいる生物について調査することを望みました。

そしてネッシーの生存を信じる人たちにとって残念な研究結果があってもなお、ネス湖の観光地として魅力は損なわれることはないと語りました。

 

またスコットランド観光局のクリス・テイラー氏も、ネス湖の怪物の神話はどのような研究結果があろうとも引き続き湖に観光客を連れてくると考えています。

氏は、今回のゲメル教授の研究がネス湖そのものに再び脚光を当てることにつながり、それがネス湖の訪問者に新たな問題を投げかけるとし、今後も多くの人がネス湖の謎に引き寄せられるだろうと語っています。

 


 

ネッシーが水面から首を出している写真は世界で爆発的な話題となりました。

その後ねつ造であることが判明しても、ネス湖とそこに住む未確認生物への人々の関心は失われていません。

今回の研究結果は、今後ますます人々のネス湖への興味をかきたて、ネッシーを始めとした多くの未確認生物が目撃されるきっかけになることでしょう。

 

 

 

 

References:BBC

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