人の老化には3つの境目がある、血液中のタンパク質が示す年齢別ステージ

雑ネタ
Image by Gerd Altmann from Pixabay

全ての生き物は年をとります。

しかしその現象がずっと同じ速度で進むのかについては疑問があります。

いつまでも若く見られていた人が、ある時期を境に急に老け込むといった話はよく耳にします。

人がどのように老いていくのかはストレスや遺伝とも関連がありますが、最近の研究によると人間の年齢には3つのステージが存在し、誰でもその年齢に到達すると老化が進むことが示されています。

 

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人の老化が進む節目の年齢

 

医学誌「Nature Medicine」に掲載された新しい研究は、人間の老化現象が日々同じ速度で進むのではなく、ある年齢を境にシフトチェンジすることを明らかにしています。

スタンフォード大学のトニー・ウィス・コレイ教授たちのグループは、血液にあるタンパク質のレベルを図る手法を使って、人の年齢には大きくわけて3段階の年齢のステージがあることを突き止めています。

研究チームは18歳から95歳までの4,263人の血漿のタンパク質のデータを分析し、そこに年齢によって異なる特徴があることを発見しました。

タンパク質のレベルは年齢のステージごとで比較的一定に推移しますが、特定の年齢を超えた途端に明らかな変化が生じます。

研究チームが特定したその3つの年齢は、34歳(成人期前期)、60歳(中年後期)、そして78歳(老年期)でした。

この年齢の前と後では血液内のタンパク質の測定値が大きく変化しました。

研究者は「これらの年齢は、タンパク質のクラスターが明確なパターンで移動する波の頂点である」と書いています。

なぜこの年齢を境に血液中のタンパク質のパターンが変化するのかはわかっておらず、解明のためには引き続き多くの作業が必要です。

 

血液と老化の関係についてはいくつもの研究があり、血液中のタンパク質がその人の健康状態を示す指標になることが知られています。

研究者はデータを使って、3年以内に血液からその人の年齢を予測するシステムを作りたいとしています。

 


 

研究者によると、血液から年齢を予測できるようになるにはまだ多くの臨床実験が必要です。

しかし研究に参加した人の中で実年齢よりも若い血液を持っていた人は、そうでない人よりも健康であることがわかっており、血液がその人の健康状態を知るマーカーになっていることは確実です。

食べ物や生活習慣、ストレスなど、健康状態を損ねる多くの要因があるため、現在の老化のステージを知ることは長生きするための具体的な方法につながります。

コレイ教授は血液による年齢予測により、体に摂取したものや実際に行った行動などがどう年齢に影響するのかを知ることができる、と話しています。

 


 

 

しぐれ
しぐれ

今は血液でいろんなことがわかる時代だからすごいよね~

せつな
せつな

年齢のステージが3つあるというのは驚きの発見……

ふうか
ふうか

しかしその年齢に達していないからといって健康をおろそかにするのはよくないだろうな

 

References: ScienceAlert