外出から帰ってきてソファに倒れ込み、そのままうとうとと眠ってしまったことはありませんか?
10分あるいは30分ほど眠った後は、頭がとてもすっきりして、生き返ったような気分になります。
しかしこんな日の夜は、いつもよりも寝つきが悪くなります。
明日は早く起きなければいけないのにどうして眠れないのだろう……こんなことを考えれば考えるほど余計に目が覚めてしまいます。
なぜ居眠りをした日の夜は眠れなくなるのでしょう?
眠りを妨げる要因についてみていきましょう。
睡眠圧
人間は疲労がたまると、それを睡眠で解消したいという欲求をもっています。
これを睡眠圧といい、起きている時間が長ければ長いほど高くなっていきます。
睡眠圧を開放する一番の方法は、夜にぐっすりと眠ることですが、途中で居眠りをしてしまうと圧力が下がってしまい、それが寝つきの悪さにつながります。
5分程度の居眠りであればおそらく問題ありません。
しかし1時間も眠っていたのなら、その日の夜にスムーズに寝付くのは難しいでしょう。
睡眠サイクル
眠りには浅い眠りと深い眠りがあり、約90分間隔で繰り返されます。
深い眠りのときに目が覚めても、頭が働いていないため、すぐに眠りに戻ることができます。
しかし浅い眠りのときに目覚めてしまうと、脳が覚醒してしまい、再び眠るのが困難になります。
この際、携帯電話をいじったり、電気をつけるために起き上がったり、テレビのスイッチを入れたりすると、眠りはさらに遠のきます。
途中で起きないようにする方法の一つは、夜の遅い時間に居眠りをしないことです。
心理的な問題
睡眠に対するストレスやプレッシャーが浅い眠りに関係している場合があります。
“早く寝なければいけない”、“7時間寝るために1分も無駄にはできない”などの脅迫的な考えは、睡眠を難事業のように感じさせ、結果的に眠りを遠ざけてしまいます。
このようなタイプの人は、疲れが溜まりがちになり、それが日中の居眠りを誘発し夜の睡眠がさらに困難になる、という悪循環を抱えるおそれがあります。
睡眠環境
良い眠りには良い環境が必要です。
体にあった枕やベッドはもちろんのこと、寝る前には携帯電話を触らない、部屋を静かに暗くする、室温を快適に保つなど、快適な眠りのためにできることはたくさんあります。
夜、あまり眠れない人は、就寝前の行動や寝室の環境を見直してみるといいかもしれません。
深く眠るための効果的な方法は日中の居眠りを避けること
結局のところ、どうすればベッドで快適に眠ることができるのでしょう?
居眠りを我慢できれば、その日の夜には深い眠りが訪れるでしょう。
疲れてるときや食事の後はどうしても眠くなっちゃうよね
短い時間の居眠りならそんなに影響はないみたいだよ
Reference: The Conversation